前回の続きです



父の
なりふり構わない
美味い物食べさせる作戦に対して

母は、、、







当時

実家は町工場を経営していて

母が配達をしていました



夕方に配達がある時に

急に私を誘ってくれました


いつも忙しそうな母を

独り占め出来るのです


往復1時間30分くらいでしたが

とても嬉しかったです




母の作戦は


一緒にいる時間を増やす


でした



単純な作戦ですが

小学校低学年には


効果絶大です!



なにしろ

親離れする前の

男の子は

母親の為に生きていますからね




父には申し訳ないですが


母の圧勝


でした





美味いもの食べれてラッキー


母と一緒いれてハッピー


アホな私にとって

天国のような状態です


これが1ヶ月程度続きました




しかし

こんな状態も

終わりを迎えます




父が

町工場は廃業して

中堅の会社に工場を貸して

そこの工場長になったのです


経営の心配が無くなった両親は

喧嘩も減り

夫婦仲は徐々に改善していきます


いい事ですね


私を取り込む必要が無くなったので

その後は

まったく誘われなくなりました


残念ですが

元に戻っただけです





いつの間にか終わった

期間限定の天国状態


その裏に

あった両親の離婚の危機



私がその真相を知ったのは

30代後半でした




家族で集まった時に

姉から聞いたのです


私「小学生の時に俺だけ寿司屋に、、、」

と思い出話をすると


姉「あー、離婚しそうだったからお前の事を取り合ってたんだよ」


それまでずっと謎だった

両親の行動(特に父)が

繋がりました


その時の母の反応は

「あの頃は色々大変だったんだよ〜」と

しみじみ言っていました


父は

「・・・・・」

だんまりです


都合が悪い時の反応です


何か突かれたくない事が

まだ有りそうですが

おそらく口を割らないので

スルーしました





複雑な事情があったのでしょうが

とにかく離婚しないでくれて

良かったと思います


両親のおかげで

今の私があるんですから


本当に感謝です




私だって(ヤバイ)妻に対しては

色々と思うところはありますが

子供の事を考えたら

離婚は出来ないですからねー


それぞれの家庭に

それぞれの悩みがありますよねー






以上

父親の存在意義を考え始めると

自信無くなる話しでした〜




ふう、やれやれだぜ