割とよく家に来てた
親戚のおじさん
だいぶ遠い親戚
もしかしたら
遠すぎて
親戚じゃなかったかも
酒ばっかり飲んでる人で
いつも酒臭くて
呂律もまわってない
酒飲んで
子供にもふざけて絡んでくる
カンフーできない
赤鼻の師匠みたいでした
父とは仲が良くて
お互いの家で飲んだり
どこかへ飲みに行ったりしてました
24〜26歳の頃
私は実家に戻っていました
ある晩
両親が出掛けている夜に
そのおじさんが家に来ました
どっかで飲んできた帰りのようで
だいぶ酔ってます
ベロンベロンです
父が帰ってくるまで待つと言うので
私が相手をしました
赤鼻「おい、焼酎あるか?」
私「う〜ん、ビールならあるけど、、、」
赤鼻「ビールはいらねぇよ!焼酎ねぇのかよ?」
いつもこんな喋り方でした
台所で探してみると
ありました
「大五郎」の4リットル
です
赤鼻「じゃ、お湯割りにしてくれや」
ベロンベロンの酔っ払いに
1:9くらいの
薄いお湯割りを出します
私はビール
赤鼻はお湯割り
2人とも
すぐにおかわりです
赤鼻「おい、もっと濃くしろや」
チッ
ベロンベロンなのに
薄い事には気付いてるようです
私「えー、大丈夫?」
仕方なくちょっと濃くして出すと
赤鼻「もっと入れろ」
どうしようもないですね
さらに足して
4:6くらいになってます
飲みながら
両親の帰りを待ちます
2杯目が半分くらいで
赤鼻「薄いな。もっと入れろ」
この酔っ払い本当に大丈夫か?
両親はいつまで待っても帰って来ません
また半分くらい飲んだところで
赤鼻「今日はもうダメだ。帰る」
限界を迎えた赤鼻は
ようやく帰りました
しばらくして
両親が帰ってきたので
私「◯◯おじさん来て、焼酎飲んでったよ」
と伝えると
母「家に焼酎ないよ」
と予想外の答え
私「え?大五郎あるじゃん」
母「あれは水だよ」
なんだと!!!
庭で使う目的で
母が用意していた
大五郎のボトル
私はそれを使い
焼酎のお湯割りのつもりで
水のお湯割り
を作っていたのです
そりゃ薄いはずです
足しても足しても水ですからね
飲めば飲むほど頭が冴えてきた事でしょう
さすが酔拳の師匠なだけあります
あの時
どんな気持ちで
水のお湯割りを飲んでたのか
おじさんは
10年ほど前に亡くなってしまい
もう確認できません
おじさん
あの時はごめんなさい
でも
めっちゃ面白かったです