遺伝性のがんには、以下のようなものがあります。これらは特定の遺伝子変異が原因で、通常よりも高い確率で発生するがんです。

1. **乳がんおよび卵巣がん**
- BRCA1およびBRCA2遺伝子の変異が関連しています。

2. **大腸がん**
- 家族性大腸腺腫症(FAP):APC遺伝子の変異
- 遺伝性非ポリポーシス大腸がん(HNPCCまたはリンチ症候群):MLH1、MSH2、MSH6、PMS2、EPCAM遺伝子の変異

3. **メラノーマ(皮膚がん)**
- CDKN2A遺伝子の変異

4. **前立腺がん**
- BRCA2遺伝子やHOXB13遺伝子の変異が関連しています。

5. **膵臓がん**
- BRCA2、PALB2、STK11/LKB1遺伝子の変異

6. **甲状腺がん**
- 家族性甲状腺髄様がん(MEN2AおよびMEN2B):RET遺伝子の変異

7. **子宮体がん**
- リンチ症候群に関連することが多いです。

8. **胃がん**
- CDH1遺伝子の変異

これらの遺伝性がんのリスクを評価するためには、家族歴や遺伝子検査が重要です。もし遺伝性がんのリスクがあると考えられる場合は、遺伝カウンセリングを受けることをお勧めします。