ジョージ秋山原作、『銭ゲバ』と並ぶ問題作。

何かと話題になるので、気にはなっていたが、結局原作未読。

アマプラにアニメ映画があったので、手っ取り早く観てみることに。

主人公のアシュラは原作タッチだが、それ以外のキャラデザはジョージ秋山の絵柄ではない。

法師のキャラデザが渋くてよかった。

 

平安時代の飢饉による人食いというタブーを扱った作品なので、なるほど、問題作ではある。

 

アシュラは最初は言葉を発せずうなり声だけなのだが、そのうなり声だけで、野沢雅子だとすぐわかる。ある意味野沢雅子すごい。

 

 

ネタバレ

 

個人的に衝撃的だったのは、法師がアシュラを諭すために腕を切り落とす場面だ。出血多量で死んでまうわ。

法師がアシュラの為に何故そこまでのことをやるのかはちょっと謎だった。

法師だって飢餓にさらされているだろうに、心頭滅却すれば痛みも空腹も感じないのか? 

とにかくこの法師のスーパーマンっぷりがすごい。

 

もうひとつは、飢え死にしかかっている若狭に人肉を進めるアシュラの必死っぷり。ここは野沢雅子の熱演でなんだか胸に迫るシーンだった。

 

フルCGアニメだが、手書きのような雰囲気もあって、悪くない出来。