プライムビデオで鑑賞。
子供の頃から人魚好きだから、この種の映画に弱い。
しかし、この種のジャンルの映画で満足いく作品はほとんどない。
今回は人魚の造形は悪くない。
しかし、なんちゅーか、全体に見づらい映画で、いまいち内容が頭に入ってこない。
結局最後までよくわからん感じで終わったなー。
珍しくアンデルセンの『人魚姫』をベースにしていない点はちょっと目新しい感じではあったのだが。
ネタばれ
捕獲した人魚を半分にぶったぎってしまうというあたりで度肝を抜かれ、つかみは悪くなかったのだが、そっからどんどんへんてこな方向に行く。
下半身を失っても人魚は生きていて、繭が出来てそこから人間の足に再生されるという設定はちょっと新しい。
で、人魚を手に入れた精神科医が、足の生えた人魚を自分の病院に入院させる。
こっから、なんかちょっと変な展開に入っていく。
人魚と他の患者である少女たちの交流みたいなお話に、精神科医がサイコパス的に何やら怪しい監禁やら殺人を行っている設定。
患者の中にはなぜか幽霊まで存在する。
バラエティ豊か過ぎて、物語がどういう方向に進むのかまったくわからん感じ。
そもそもカメラワークが下手なのか、演出の問題なのか、何が行われているのかすごくわかりづらい。
とにかく精神科医の人魚に対する執着心の強さはわかったが、その暴走っぷりも何がなんだかな感じ。
地下にいた謎の生物はなんだったのかとか、殺された少女の存在とか、いろいろ投げっぱなしの点も。
人魚は足が生えても長く地上にいると死んでしまうリスクが高く、また地上には人魚の末裔がそうとは知らず存在しているらしい。
人魚の末裔ってところはちょっとわくわくするが、まあ、オチ的には幽霊が見える患者のひとりが実は人魚の末裔とわかったところで、だからなんだという感じもしなくもなく。
水につかると足だった部分がまた人魚として再生出来るという便利さ。
人魚は再び海に帰っていく。めでたしめでたし、からの死んだと思ったのにまだしぶとく生きてた精神科医が人魚に襲われるところで終わる。
そのくどいオチいるか?
最初に漁師が人魚は本当に貝やココナッツでブラをしているのかという話は面白かった。
私は人魚が中途半端なブラをしている姿に描かれることが滑稽に感じられる口なんだよね。
といって、女性人魚の胸があらわだとエロっぽくなっちゃうからそうせざるを得ない事情もわかるけど、リアリズムという点では、そこ人魚でも隠すの?という違和感ありよねー。
だから、今回胸を隠さない人魚というビジュアルは正解だとは思う。
それにしてもせっかく人魚題材なのに、展開がいまいちつまらんかったなー。