殺人鬼と女子高生の心が入れ替わるという、この設定だけである程度の面白さが約束された映画。

そういう意味では設定通りの面白さを味わえるが、それ以上でも以下でもない印象。

でも思ったより脚本がしっかりしていて、ちゃんとした作りになっている。

 

冒頭の殺人シーンが結構エグいので、コメディというよりガチホラー感ある。

殺人鬼の見た目は完全に『13日の金曜日』のフレディ。

 

脚本、監督は『パラノーマル・アクティビティ』『ハッピー・デス・デー』クリストファー・B・ランド

って、クリストファー・B・ランドって『大草原の小さな家』の父さん、チャールズ・インガルスことマイケル・ランドンの息子なのね!

 

 

ネタバレ

 

見所は殺人鬼を演じるヴィンス・ヴォーンの女子高生演技。

だんだん彼がかわいく見えてきて、後に殺人鬼の魂が戻っても怖さは半減する。

そして、見た目おっさんなのにキスしちゃうボーイフレンドにはびっくりよ。

いくら人は見た目じゃない、心だと言ってもねー。

 

女子高生演じるキャスリン・ニュートンも文句なくかわいい。

あれだけかわいいのに自己肯定感が低くいじめの対象になっているというのはあまり説得力がない。

また、殺人鬼と入れ替わってからは、殺人鬼がちゃんと綺麗にメイクしたり、髪型を整えていることに違和感。

まあ、そんなリアリズムはどうでもいいところなのかもしれないが。

 

にしても、最近観た『ブラック・フォン』でもそうだったけど、殺人鬼を殺して自己肯定感が高まる主人公ってパターン、ちょっと怖い気もする。

殺人鬼が主人公の弱さや恐怖心の象徴とするなら、それを殺して克服すると言うのはイニシエーションとも言えるのか?

普通に考えたらトラウマでPTSDになりそう。