『ジュラシック・パーク』フランチャイズの第6作目にして、一応完結編?

屋内でちまちま恐竜と追いかけっこしていた『ジュラシック・ワールド/炎の王国』がいまいちだったので、期待値はそこまで高くなかったが、一応集大成だし、『ジュラシック・パーク』の初期のメンバー、サム・ニールローラ・ダーンジェフ・ゴールドブラムも出演するし、恐竜が世界中に生息しているというスケールの大きさに、少なくとも前作よりは面白かろうと僅かな期待はあったのだが、それにしても評判は微妙。

 

それでも恐竜好きとしては見届けねばならぬと足を向けた訳だが…。

 

実際、スケールアップと登場人物の多さで何やら散漫とした印象になっている。

アクションは派手だが『ジュラシック・ワールド』というより、なんとなく007シリーズとかミッションインポッシブルを観ているような感覚を受けて、なんだかこれじゃないという気分がしてくる。緩急もあまりなく、ずっとテンション高い状態なんでやけに疲れるし、その割にはどのシーンもあまり印象に残らない。

恐竜も相変わらずといえば相変わらずで殆ど目新しさがなく、どうにもマンネリ感が否めない。

 

いまいちぱっとしない気分で見終わったので、お口に直しに1作目の『ジュラシック・パーク』を見たがやっぱり面白い。

スピルバーグは娯楽というものをよく心得た人だなーとしみじみ思ったよ。

(もっとも同じスピルバーグでも続編の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の評価は私の中ではかなり悪いけどねー)

 

 

ネタばれ

それでも、ギガノトサウルスとティラノサウルスの対決や、やたらツメの長いテリジノサウルスや、恐竜は実は羽毛が生えていたという説を示唆するピロラプトルの登場など、多少は目を引く場面もある。

 

しかし、1作目からいい仲っぽく見えたサム・ニールローラ・ダンが何故か婚姻に至らず、6作目にいたってやっと結ばれるという展開になっても特に、今更どうでもいいかなーという感覚があるし、ジェフ・ゴールドブラムもそれほどの存在価値を感じられない。

それはクリス・プラットブライス・ダラス・ハワードの関係にも言えることで、クローン少女と新たな家族関係を作るというところが今作のテーマなのかもしれないが、そういうのも飽きたなーという感じ。

クローン少女を演じるイザベラ・サーモンはとても可愛かったけどね。

 

やっぱり、初期の恐竜のテーマパークというわくわく感に比べると、なんとなくただの怪獣映画になりさがった感があるねー。

そういう意味では『ジュラシック・ワールド』も1作目(フランチャイズとしては第4作目)は普通に面白かったんだけどねー。