ネタばれあり

 

私のまわりで評判がよかったので観てみた。

いわゆる『スクリーム』みたいなスラッシャームービーを想定してたのだが、どちらかと言えば『バタフライ・エフェクト』とか『オール・ユー・ニード・イズ・キル』みたいなお話だった。元ネタは作品の中でも言明しているように『恋はデジャ・ブ』なのかな。

 

謎の殺人鬼に殺されるたびに同じ一日をループするというお話だが、一応誰が殺人鬼なのか謎解きな部分もある。

私は3回目のループで主人公のルームメイトが犯人だと思った。何故なら、ループしていること、殺人鬼が自分を狙っていることを告白し、主人公ががサプライズパーティに行かないことを知っているのはそのルームメイトだけだし、まるで主人公がパーティに行かないことを予め知っていたかのように殺人鬼が寮を襲ってくると言うのは、それまでの行動パターンの変化を考えてもぴんとくる感じ。

ただ、犯人はすぐに察しがついたものの、途中ミスリードがあって、解決したと思わせた所で実は毒ケーキで死んでいたというあたりのひねりは面白く出来ていた。

 

最初はビッチで感じの悪い主人公が徐々に可愛くなっていくのがいい。

どうせリセットされる一日なら好きに振る舞おうと開き直っていく主人公が素っ裸で歩いたり、平気でおならをしたりという展開が面白かった。

最初は目もくれなかったカーターに徐々に恋し、彼の死をリセットするために自ら死を選ぶ展開もいい。

主人公がまわりに優しくなり、父親とも向き合い、カーターの命を助けるエピソードがまるっとリセットになったのはちょっと残念な気がするが。

 

そして主人公がルームメイトを殺す結末は、正当防衛として認められるのか心配。

あの毒ケーキがルームメイトによって作られたと証明できれば認められるのかな…。

 

ゲイ役を演じた俳優がちょっとライアン・レイノルズを思い起こさせる。