ネタばれあり
観ている間、サム・ライミっぽいなーと思ったが、ぽいどころか…。
実は私、この映画がサム・ライミ監督だって知らなかったのよねー。
でも今回はホラーになるという話しをうっすら聞いていて、この世界観でどうやってホラーに?っと思ったらしっかりホラーテイストだった。
途中『死霊のはらわた』かよって感じになってたしね。
最初の方はサム・ライミ版『スパイダーマン2』のドクター・オクトパスとの戦いを思い出したしね。
割と面白かったのだが、世間の評価がそこまで高くないのは、やっぱりサブスクありきの物語だからだろうか。
私も『ワンダヴィジョン』を観てなかったので、ついていけるかなーと思ったけど、『ワンダヴィジョン』の予告編と、ざっくりした設定だけ知っていて、なんとなく「こんなお話かなー」と予想していた範疇で理解した。
それよりイルミナティのメンバーが殆ど「おまえ、誰やねん!」状態で置いていかれたかな。でも、プロフェッサーXは勿論知ってるし、パトリック・スチュワートは81歳になっても殆ど変わりないことに驚嘆する。
一応ファンタスティック・フォーのゴム男もわかる。
お初にお目にかかったメンバーではブラックボルトが気になる。彼のスピンオフは観てみたいかなー。それにしてもミスターファンタスティックとブラックボルトの死に様はなんだか悲惨だったなー。
とにかく2016年公開の『ドクター・ストレンジ』の続編と言いながら、前作だけ観てもまったくなりたたないお話で、これを本当に理解するためにはコアなマーベルコミックファンであることと、いろいろ他のシリーズを補完せねばならないという、もう一見さんには無理ゲーな世界なのである。
それでも、私はドクター・ストレンジの世界観とかシュールリアリズムっぽいビジュアルが好きなので、なんとかついていけたのかも。
特にインカージョンを起こした世界のビジュアルがとてもよく、屋敷の中にすっとのびた階段の画が美しくて大変気に入った。他の次元にいる自分に乗り移るというドリームウォークという発想も結構好き。音符合戦も『カンフーハッスル』の音楽で格闘するシーンを彷彿とさせ、自分好み。
細かいところはちょいちょいわからない部分もあったけど、ざっくりした部分では私は割と面白く感じたので、今度こそMCU脱落かなーと思ったけど、この作品に関してはなんとかついていけた感じ。
ピザ屋のおやじばブルース・キャンベルと気づかなくて、エンドロール後のおまけでやっと気がついた次第。
あと、私はワンダというキャラクターがあまり好印象ではなく、ちょっとおばさんっぽい顔が好きになれなかったのだが、最近になってオルセン姉妹の妹エリザベス・オルセンだと知った。遅っ!
言われてみれば、ちょっとフルハウスのミシェルに似てるじゃないか…。