ついに、トム・ホランド版スパイダーマン最終作。
予告で観る範囲のふわっとした情報しか知らなかったから、想定を超える思わぬ展開に「おおっ!」って感じでしたよ。
まさにスパイダーマンシリーズ集大成とも言える作品。
と言うことでネタバレで行きます!
予告の時点で、私の大好きなドクター・オクトパスが再登場することは知っていたのですが、いやー、アルフレッド・モリーナ相変わらず格好良かったー!
自分的にはこのドクター・オクトパスだけでもご褒美映画だったのだが、なんと、トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版のヴィラン総出演という大盤振る舞い!
アルフレッド・モリーナのみならず、ウィレム・デフォー、ジェイミー・フォックスも同役で再出演している。
ちなみにサンドマンのトーマス・ヘイデン・チャーチや爬虫類男リザードを演じたリス・エヴァンスはアーカイブ映像と声のみの出演らしい。
が、ドクター・ストレンジの魔術によって呼び寄せられるマルチバース(わかりやすく言えばパラレルワールド)の世界はヴィランだけに留まらず、なんと、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド演じるスパイダーマンまでが集結することになるとは、まったく予想していなかった。
3人のスパイダーマンが共闘する展開は胸熱過ぎる!
なんだろう、このウルトラ兄弟が集結したような、仮面ライダーが初代から全部集結するような、ファンにとってはたまらん展開は。若干メタっぽい感じもあるし。
アメイジングはまだしも、トビー版のスパイダーマン三部作は2002年から2007年の作品なので、一作目からかれこれ20年過ぎているのに、当時のキャストが再登場するなんて凄すぎる。
童顔のトビーもさすがにおっさんっぽくなってたけど、でも、久しぶりのトビースパイダーマンが観られて嬉しかった。
CG処理もしているのかわからんが、デフォーもアルフレッドもそこまで老けた感じではなく、そこも素晴らしかった。
そして、今作が、これまでのスパイダーマンシリーズの救いとなるお話であることも特筆すべき点で、ヴィランもスパイダーマンも皆、救われ癒やされる、こんなストーリー観たことないって感じである。
途中、ピーター3人が互いのトラウマを語る場面などは、グループセラピーみたいでちょっと面白かった。
元を正せばピーターがドクター・ストレンジの術を邪魔したことで起こった騒動ではあるが、すべての人に忘れられてしまうというのは悲しい結末だった。
しかもメイおばさんは死んじゃったままだし、その代償は大きすぎたね。
でも、また新たな関係を築いていけるという希望はあるかな。
とにかく、もうこれ以上のスパイダーマンは作れないんじゃないかと思うくらい、トム・ホランド版のみならず全てのスパイダーマンを包括した最終話であった。