なんとなく周防正行監督の作品を観るのは久しぶりな気が。

最後に観たのは『それでもボクはやってない』だからかなり前よねー。

 

今年に入って、講談に興味を持った流れから無声映画時代に活躍した活動弁士に興味がわいてきたので、観ることに。

大正時代好きと言うこともあって、ちょっと期待してたんだけど、何かすとんと落ちてこない感じ。

何が悪いという訳でもないのだろうが、出来ればもっと活動弁士の活動を詳細に描いて欲しかったような気がして、ニセ弁士のエピソードとか、映画小屋同士の対立関係や犯罪絡みのドタバタなどが、逆に邪魔くさく感じてしまったのが原因かもしれない。

 

成田凌はちょっと独特の雰囲気があって注目している俳優ではある。

永瀬正敏は使い方としてもったいないというか、もうひとつ活躍の場が欲しかった。

ポスター上で一番目立っている竹野内豊だが、まるでポスターだと彼が主役みたいだね。

 

期待値がとにかく高すぎてしまったのか、何か「これじゃない」感の強い作品だった。

多分自分が求めているもとの違う方向性だったのかもしれない。

肝心の活動弁士の話術にももうひとつ引き込まれなかったしね。

 

どうせならやっぱりチャップリンとかキートンとかもやって欲しかったなー。