アマプラにあったんで、なんか妖怪ヴィーって文字に惹かれて訳も分からず観ちゃいました。
妖怪ヴィーと言えば『妖婆 死棺の呪い』と言うロシア映画がありまして、実は私、これ結構好きなんです。
原作はニコライ・ゴーゴリ。妖怪ヴィーも中編小説『ミルゴラド』の中に登場するゴーゴリのオリジナルの妖怪らしいです(東スラヴ神話の怪物だって話もありますが)。
『妖婆 死棺の呪い』中では結構ユーモラスでかわいらしい姿で登場するので脱力感を味わえます。
で、実はこれ
『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』
『魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚』
『魔界探偵ゴーゴリⅢ 蘇りし者たちと最後の戦い』
の三部作になる作品で、何故かアマプラで無料で観られるのが『魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚』だけだったんで、ものすごく中途半端な状態から観ることになりました。
基本的には原作者ニコライ・ゴーゴリがそのまんま主役で、霊力を持った彼が遭遇する摩訶不思議な出来事を、彼の小説を元に描いた作品のようです。一応映画のようですが、三部作各2話構成という、テレビドラマっぽい作りになっています。
本編では『第3章 魔法のかかった土地』『第4章 ヴィー』の2話が観られます。
内容的には人妻と水の妖精(幽霊?)との奇妙な三角関係だったり、若い女性を定期的に殺しに来る黒騎士が存在したり、独特のファンタジーな世界が展開されます。
ゴーゴリはなんとなく実際のゴーゴリに見た目も寄せていますが、長髪の髪型がなんとなく受け付けがたいのが難点です。
正直途中から観たので、あんまりお話や人間関係をふわっとしか把握出来ない状態で、なんのことやらちんぷんかんぷん感もあるんですが、でも『第4章 ヴィー』は殆ど『妖婆 死棺の呪い』と似た構成で、一応ゴーゴリのこの経験が元で小説が書かれたていになっているので、そういう意味では楽しめました。
さすがに『妖婆 死棺の呪い』と違ってヴィーもラスボス感がちゃんとありましたからね。一種のリメイク感あります。
勿論自分はやっぱり『妖婆 死棺の呪い』の方が好きですけどね。
とりあえずロシアのこうした映画って、アメリカ映画ともまた違った新鮮味があって嫌いじゃありません。
でも、料金支払ってまで全作網羅したいかと言われると微妙ですね。
ただ、ただ、また『妖婆 死棺の呪い』を見直したくなりました。