私はなにげにターセム・シン監督と石岡瑛子さんコンビニよる映画『ザ・セル』『落下の王国』『インモータルズー神々の戦いー』は一通り観ているのですが、このコンビの最後の作品であるこの映画を見逃していたんです。

今回石岡瑛子展に行って、これだけ観ていないことに気がついてプライムで探したらラッキーなことにあるじゃないですか♪

ということで、この作品を持って、ターセム&石岡コンビ作品網羅です。

 

私は彼らの作品の中では『落下の王国』が一番好きなんですが、なにげに『インモータルズー神々の戦いー』も嫌いじゃないというか、結構好きです。

『ザ・セル』はビジュアルがすごいけど内容が薄いという印象で、いや、これはシン監督の作品で割と言われがちな評価なんですが、『落下の王国』はとことんビジュアルにこだわったアート映画として楽しめるし、お話もユーモアがあって可愛かったです。

 

で、コンビ最後の作品となったこの物語はグリム童話で、コメディに振り切った感じで、ティム・バートンテリー・ギリアムを足して二で割った感があるんですよね。+音楽がアラン・メイケンだったので、ちょっとディズニーっぽい雰囲気ありました。

こういう世界観が好きならば楽しめるんでしょうが、私はまあまあな感じですかね。

衣装はやっぱり見応えあるし、女王が鏡の間に行くビジュアルも良かったです。

石岡瑛子展で女王が着ていたウエディングドレスなども実際に目にしましたが、スワロフスキーなどが縫い込まれた豪華なものでした。

最後の白雪姫の衣装はちょっとディズニーアニメの白雪姫を彷彿としますね。差し色のオレンジが個性的だなーと思いました。

 

ジュリア・ロバーツもコミカル演技を楽しんでやっているし、主役のリリー・コリンズ(え!フィル・コリンズの娘!?)も眉毛がやたらにぶっといけど可愛かったです。

ネイサン・レインもユニークにはまっていたし、7人の小人も『バンデットQ』っぽい感じでした。

登場してすぐ死ぬ確率の高いショーン・ビーンはやっぱりな扱いで笑えますw

 

それにしても今の時代はおとぎ話のお姫様も自ら戦わなければならないんですねー。

 

本当はもっとシン監督と瑛子さんコンビの作品を観たかったのに、これで終わりとは残念です。

でも、4本も一緒に仕事をするなんてよっぽど感性が一致したんですね。

 

そういえばこれまでシン監督がインド出身と知らなかったのですが、今回エンディングが妙にインド映画っぽいと思ったら、なるほどですね。