プライムにあったので久しぶりに『ザ・コア』を再見しました。
これが公開された当時、ディザスタームービーブーム末期で、評価もいまいち芳しくなく、私自身も散々ディザスタームービーを見た中でちょっといまいちな印象でした。
でも見直すと、そう悪くもないかなーと言う気分です。
やっぱり地球内部に潜るというのが新鮮だったし、地球のコアが止まった時に何が起こるかという点では興味深かったですね。
ネタばれ
律儀に要所要所でひとりひとり死んで行く描写や、結局助かるのはヒーロー、ヒロインかい!ってところの陳腐さはあるんですが、地球内部図でしか見たことがない地球の内部、実際イメージすることも出来なかったマントルなどの映像は観ていて楽しかったです。
特にアメジストの空間は良かったですね。本当にマントルの中にはあんなものが存在するんでしょうかね。
ここで船体につっかえているアメジストを必死に切ろうとしていましたが、アメジストに溶岩が入ってきた時点で皆船内に避難していれば、そのつっかえているアメジストも自然に溶岩で溶解するのに、なんでそのアメジストを手動で取り除くことに固執しているのか不思議でした。隊長もアメジストが取り除かれて暢気にやったーなんて言ってるからあっさり死んじゃいますしね。
隊長は半ば事故としても、基本誰もが皆自己犠牲を厭わず、目的を達するために次々死んでいきます。
特に船体が損傷した場所に残された隊員が圧縮されていく様や(「怖い」と言うあたりが胸につまります)、耐熱防護服の倍の熱量がある空間に黒人男性が入っていくシーンは苦しかったですね。
この作品では若干悪役的立場だった博士も核爆弾と共に切り離され、そこでも自分の声を録音して記録しているあたりなどはなんともいたたまれない気持ちになります。
ただ、こうした犠牲も割と次のシーンでは淡泊に流されていくので、そこまで重さを覚えません。
あと、真っ先に自己犠牲行為に走るのは一応主人公なんですが、その後彼の代わりに次々と他の人が死にます。このあたり、なんとなく主人公も保身に走った訳ではなく、たまたま助かったんだよという言い訳のようにも見えます。
コア停止に伴う災害の中でも、太陽風が大気圏の切れ目から熱射を注ぐシーンが一番嫌でしたね。
いろいろな要因で地球はあらゆる危険から守られていることがわかって、つくづくこの星は生命を育む上でバランスのとれたよく出来た惑星だなーと思います。
そういえば『Zネーション』でお馴染みのDJクオールズをはじめて見たのはこの映画でした。
1度見たら忘れられない個性的な顔立ち。年齢不詳で永遠のハッカー少年が似合うキャラ。
最後は真実の告発という美味しい役どころでした。