いやー、面白かった。前半若干眠くなったけど、中盤からの緊張感は素晴らしかった。 
スピルバーグが映画化を急いだ理由がよくわかるというか、彼の今のアメリカに感じる危機感がひしひしと伝わってくる。 
メリル・ストリープを嫌う人は多いけど、私は特に好きでも嫌いでもなく、でもやっぱり達者な女優さんだなーと思う。その達者な所が鼻につくひとには鼻につくのかな。 
この映画は女性の立ち位置の変化、成長も見所。 

 

こういうプロットの映画はやっぱり好きだなー。

 

 

ネタばれ
「報道機関は国民に仕えるものであり、政権や政治家に仕えるものではない。」
この最高裁判所の判事の言葉に思わず胸が熱くなったよ。 
すべてのジャーナリストの胸に刻んで欲しいような言葉。

 

「権力を見張らなくてはならない、それが我々の役目だ」

「ジャーナリストの記事は最初の史実の草稿である」

などの言葉がこの映画の中で説得力を感じさせる。

 

いささかポスト側が英雄的なんで、ニューヨーク・タイムズ側が不満を持つのはわかる気が。

 

ニクソンの報復がひしひしと怖さを感じさせるが、折良くウォーターゲート事件が起きて救われた感がある。