これはただひたすらロック様のティーンエイジャー演技を楽しむ映画ですね。
ジャック・ブラックのJK演技もかわゆいです。
ネタばれ
前作のボードゲームから進化してビデオゲームの世界に入ると言うのは現代的でいいんですが、肝心のビデオゲームの世界がクソゲーかってくらいつまらない。
4人のメンバーが律儀に皆同じペースでライフを失っていくのもなんだかだし、ライフを失うことにもひねりがない。ライフを使い切ってリタイアしちゃうメンバーがいたっていいと思うし、ライフを回復するアイテムとか、ライフを全部失ってもひとりでも残ったメンバーがゲームをクリアすれば全員復活出来るとか、なんかそんなオチがあってもいいんだけどまったくない。
出来すぎたように皆最後のライフを残してゲームクリアって…。
いっそ、ひとりひとりライフを使い切って消失し、最後のひとりが時間内にゲームをクリア出来れば全員元の世界に戻れるって事実がわかって、その時間内に主人公がゲームをクリアするなんて展開だったらハラハラするしだろうし、メンバーを失うことで戦力が弱まっていくのと相まって盛り上がってもくると思うんだけどねー。
毒に弱いお姉ちゃんが蛇に囲まれた時もライフが2個残っているから、緊迫感ないし。ここで最後のライフを使うか、どうするかなんて葛藤があっておも面白かったのにね。
お姉ちゃんは毒という弱点とあったけど、他のメンバーも途中で蛇の毒に怯えていたし、それってお姉ちゃんだけの弱点じゃないんじゃ?っていう疑問もね。
蚊が弱点の兄ちゃんも蚊なんてその後もいくらでも刺されるリスクあると思うんだけど、あの一回だけで済んでるのも都合がいい。
そして、ケーキを食べて消失とか、無駄死にも多い。ライフが限られているという事を表現する意味での無駄死にはカバに食われるだけで十分だと思うのだけど、ケーキはあまりに無意味すぎる。
そういう意味では脚本はゆるいというか、ぬるいというか、感心するような伏線とかゲームという設定をいかした面白さ、必然性などがいまいち薄い。
それでも実際の姿とのギャップによる登場人物のやりとりは面白いし、まあ、ゲームの内容よりはそこを楽しむ映画って感じではある。ロック様が自分の筋肉に感心したり、キメ顔したり、ヘタクソなキスを披露する場面などは傑作。
ジャック・ブラックの男性誘惑指南などは面白いシーンだし、ゲームの世界なのにトイレなどの生理現象まで起こるという、面白いけど、別になくてもいいようなシーンもあって、ちょっとヘンテコな感じは悪くない。
悪役は無駄に薄気味悪かったがちょっと見かけ倒しだったなー。
ま、前作もそうだったけど、一回観れば十分な作品です。