途中でザック・スナイダーが降板し、『アベンジャーズ』の監督ジョス・ウェドンが担当したせいだろうか、非常にユーモアが多くなり、ライトで見やすくはなった。単純にここ近年のDC映画の中では面白く感じられる。
ただし、これまで培った暗い路線がいきなり方向転換しちゃったようで、シリーズ全体で観るとちょっとアンバランス。
とはいえ、短時間で各キャラを印象づけて、最後のクライマックスにもってくまでの手腕はやっぱり上手い。
あえて各キャラを『アベンジャーズ』に当てはめるなら、
バットマンはアイアンマン的立ち位置。
スーパーマンは伝家の宝刀と言う意味ではハルク的。
ワンダーウーマンはアベンジャーズにはあまり該当するキャラクターがいないような。コスチュームのイメージはキャプテンアメリカっぽいけど。ガル・ガドット様の美脚にほれぼれいたします。
アクアマンはマイティーソー的な。GOTのドロゴさんいい味でてます。
しかし瓶から酒をぐびぐびと飲み、下にたたきつける一連の動作がいかにもいかにもで笑ってしまう。
フラッシュはスパイダーマンと同様若者枠。いままでのDCでは観られなかった軽さとお笑いを担当。
サイボーグは該当するキャラが思い浮かばないけど強いて言うならヴィジョン?
相変わらずジェレミー・アイアンズ演じるアルフレッドは執事に見えないというか、完全にバットマンを操ってる感出てるね。
J・K・シモンズはちらりとしか出ないけど、やっぱり気になる俳優。
そして、まさかのケビン・コスナーが今回も笑わせてくれる。
あれだけでもギャラとか取ってるんだろうなー。
ダイアン・レインを観ると、年を取るならあんな風に年をとりたいととんでもなくハードルの高いことを考えちゃうね。
ネタばれ
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でバットマンが観た夢、「おまえが正しかった! スーパーマンを殺せ! 俺たちを捜せ!」というお告げがなんだったのかいまいちよくわからんかった。
ペットセメタリー化したスーパーマンを殺せということなのか? バットマンが正しかったとは? 俺たちを探せ!の意味は? といまいちよくわからん。この伏線は違うところで回収されるのか?
スーパーマンのペットセメタリー化は面白かった。敵にまわすとめっちゃ怖い存在。
フラッシュが超スピードで近寄るのにあわせて、ゆっくり首を回すあたりなど、殆どホラー映画みたいだったもんね。引きつるフラッシュが最高に笑えるけど。
フラッシュが要所要所いい感じで笑わせてくれるのがいいね。深刻な時でもひとり「おやつにしない?」とか言い出して可愛い。
素朴な疑問として、分離したマザーボックスはどうなったのだろう。またそれぞれが分担して守るってことになったのか? それとも分離したことで消滅したのか?
もっとサイボーグがマザーボックスに影響されて危機に陥るとかいう展開を期待したのだけど、懸念されてた割には全然大丈夫だった。衝撃派も思ったよりたいしたことがなかったような。
アイアンマンはクライマックスで水上の活躍がないのが残念なような。
アマゾンもそうだけど、敵も味方もなんか武器が旧式過ぎて、「そんなんで、よく重要な箱を守ってこられたな」という気分でもある。
まあ、人間の箱を地面に埋めるってのが一番守りとしては雑に感じたけど。
割と敵の攻撃がのんきに思えることもあって、スーパーマンを復活させる間、全然攻撃してこないし、せっかく3つのボックスが揃ったのに、案外そのパワーがたいしたことなかったし。
前作の敵の方がよっぽど強敵っぽいっていうか、最初からスーパーマンがいればひとりでなんとか出来ちゃいそうなレベルだもんね。
そしてロイス・レインはいつのまにスーパーマンの母親を呼び寄せたのか?
ロイスにとって彼があのタイミングで自分を連れて実家に戻ることは想定内だったのか?
なんて、つっこみたい部分もあるんだけど、ま、いっか。
最後に登場するデスストロークは有名なヴィランなのでしょうか。
今度はスーサイドスクワットチームとジャスティスリーグの対決になるのかな???