『マイティ・ソー』って一作目はあんまり面白いと思わなかったのだけど、『アベンジャーズ』を経て、シリーズを重ねる毎にどんどん面白くなっていくのね。

今回は監督が『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』の脚本、監督、出演をつとめたタイカ・ワイティティで、前作以上にコメディ色が強くなり、笑えるシーンが多かった。

ソーもどんどんコメディリリーフな存在となり、脳筋お馬鹿キャラにクリス・ヘムズワースがマッチングして実に楽しい。

個人的には長髪より短い髪のソーが好きです。


トム・ヒドルストンもロキを演じている時が一番魅力的というか、敵とも味方ともつかない立ち位置が面白い。

ロキも黒いスーツ姿の時がとても格好よかったです。

 

ケイト・ブランシェット様も美しく格好よく、あの安っぽい角みたいな出で立ちはどうかと思うけど、黒髪をおろしている姿は最高でした。

 

ただ、面白いは面白いのだけど、惑星サカールの描写が結構長くて、「こっから、まだクライマックスがあるんだよねー」とちょっと息切れした気分になりました。

 

 

ネタばれ

日本人でレギュラーをはっていた浅野忠信がここで退場となってしまいましたね。

 

そしてエオメルもといカール・アーバンがヘラに寝返っておきながら、最後に急にアズガルドの為に戦うという変貌っぷりがいまいち違和感ありかなー。

 

バナーは今度ハルクに変身したら元に戻れないと言ってるのに、ソーはおかまいなしにバナーを戦力としてアズガルドに連れていっちゃうあたりは結構自分本位ですねー。まあ、ヘラを止めないと宇宙そのものが危なかったのでしょうが。

 

そういえば、最初にソーの小芝居をしていた俳優が、クリスの弟ルーク・ヘムズワースだったとは。どうりで似てるなーと思ったのですよ。さらにロキがマット・デイモン、オーディンがサム・ニールと蒼々たるメンバーなんですね。

 

ソーとドクター・ストレンジのやりとりもかなり面白かったですね。

ソーがひたすらストレンジの魔術に翻弄される様がおかしいし、30分も落ち続けるロキも気の毒です。

 

ロキがハルクを見て思わず逃げだそうとしたり、自分と同じようにハルクにたたきつけられるソーを見て喜んだり、このあたりもアベンジャーズ絡みで笑えますね。

 

ソーが雷能力に目覚めて反撃する様はレッド・ツェッペリンの『移民の歌』の曲と相まって、非常にカッコイイというか、格好よすぎです。

アズガルドの民は結局地球に移住するということで、『移民の歌』が絡んでるでしょうかね。
アズガルドの人口を知らないけど、地球に収まるのでしょうか?

もしノルウェーに移住するなら、文字通り北欧神話の地に戻るという感じですねー。