ドラマとしてリメイクされた『ウエストワールド』が評価が高いという噂を聞いて、そういえばオリジナルは人間とユル・ブリンナーの追いかけっこの後半部分は昔テレビで観たし、あらすじも知っているので、もう観なくていいかなーっと言う気分だったんですが、やっぱりちゃんと観ておこうかなーっと今更ながらの鑑賞です。

ちなみに、これの続編『未来世界』のビジュアルが子供の頃インパクトがあって(顔を外すとびっしりメカって言うね)、ずっと観たいと思っていたのですがそちらは未見。

 

究極のテーマパークのお話しですが、選択肢が中世、ローマ、西部と、個人的にはあまりそそられません。

しかもこの世界、なんか風俗と紙一重っぽい。人間の欲望とは所詮暴力とエロスですか…。 
実際に建物や内装を崩壊するようなイベントもあるし、ものすごくコストのかかりそうな世界です。

 

で、三つの世界が設定されているけど、メインは西部で、ちょこっと中世も描写される程度。

後半は殆ど一対一の対決なんでちょっと盛り下がる。どうせならもっといろんなロボットに追いかけられて、逃げ惑う人々を描いた方が面白かったな。

主人公の友人役として出演しているジェームズ・ブローリンはちょっとクリスチャン・ベールに似てる。

ロボットの反乱や、なかなか機能停止しないロボットとの対決はどことなく『ターミネーター』『ブレードランナー』の先駆的な。

ユル・ブリンナーのロボット演技は薄気味悪くてよかったが、熱感知機能で人間と炎の判別がつかなくなったユル・ブリンナーの戸惑いの演技がなんだかカワイイ。

 

1973年の作品なんで古さは否めないけれど、アイディアは面白い映画だと思います。