前作の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』もそうだったけど、登場人物がずっとギャーギャー騒いで逃げまくるだけのしんどい映画。POVだから何が起こっているのか殆どわからんのでフラストレーション溜まるし。 

「助かって欲しい」「生き残って欲しい」と思うより、うるさいからさっさと死んで欲しいと思ってしまうのは問題じゃないか?  
前作の流れから考えてもどうせみんな助からないんだろうなーと思うと余計に退屈。

登場人物全員に好感がもてないというか、特に思い入れも感じないので、誰が死んでも助かってもどうでもいい気分。 

 

前作で行方不明になったヘザーの弟が姉の消息を尋ねるっていう物語なんだけど、20年もの年月がたっているのに、なんで弟がそこまで姉に思い入れがあるのか謎。

 

前作もそれほど面白くはなかったが、それでもフェイクドキュメントとしてのリアリティや細やかさはあった。今作は登場人物の行動や反応なども含めて雑というか、細やかさもないので、フェイクドキュメントの売りであるリアリティが損なわれている。

というか、これでは前作の出来の悪いリメイクと言う感じだ。

ドローンやヘッドセットカメラによる撮影で、いろんな視点で撮られている上にそれを編集したって設定なので、下手な素人映画を観ているような気分になる。これはロメロの『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』を観た時にも思ったが。 

魔女が途中からエイリアンみたいな感じがしてきて、なんか、こう、もう少し魔術の薄気味悪さを表現して欲しかったように思う。