『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』といまいち続きのDCエクステンデッド・ユニバース。今度こそ!と思って期待したのだが、まあ、先の2本よりは良かったけど、やっぱりいまいち感拭えず。予告はいいのに本編はってパターン多いなー。 

筋書きは悪くないんだけど、本来ぐぐっときそうな場面もそれまでの描写が淡泊っつーか、薄いもんだから胸にこないっていう残念感ね。 
ワンダーウーマンの回りの男性の雑魚感も半端ないっちゅーか、あいつら別にいらねーっていうか。 
いろいろツッコミどころもあるよねー。なんでアレス襲来に備えていたアマゾン軍団は肝心な時に島に止まってる?とか…。 
全般的にバトル場面はそこまで胸躍らないというか、結構短く終わっちゃう気がする。一番よかったのは最初のアマゾンたちの戦い。でもせっかく戦いに備えてきたのに、武器が旧態依然として完全に時代に取り残された感がこれまた妙というか、ゼウスは何やってんだー?って気がする。案外島にも簡単に出入りできちゃうみたいだし。 

 

そうそうクリス・パインの秘書がいい味出ていて良かった。

ガル・ガドットも格好よく美しいので、まあ、彼女の美しさを愛でる映画ではある。

 

ところでワンダーウーマンが泥で自分は作られたと信じているのは、原作がそういう設定だったからなのね。

 

『ジャスティス・リーグ』も予告でカムトゥギャザーとか使うあたりは格好いいんだけど、また予告倒れにならなきゃいいなー。

 

 

ネタばれ

基本的にワンダーウーマンが強すぎて、対等な敵もいないので、無双過ぎるのもつまらん所なんだけど、やっと対等な敵が登場と思ったら、ラスボスがルーピン先生ではなんか強敵感ないんだなー。まあ、ミスリードを狙った結果とは思うけど、仮にもゼウスの息子なんだし、妹はあんなに美女なんだから…。

そういう意味での緊張感は殆どない。

 

ワンダーウーマンが強すぎるから基本ワンダーウーマン頼みっていうか、まわりの男たちも印象薄い上にキャラ立ちも中途半端。狙撃の男なんて最後まで狙撃しないし、せめてワンダーウーマンのフォローをすると言う意味での見せ場作ってあげて欲しいよ。

 

クリス・パインはワンダーウーマンがこの世界に絶望せずに愛に目覚める重要な役割で、本来泣かせるところだと思うんだけど、ワンダーウーマンとクリス・パインの交流も中途半端。

本来男性を知らない、快楽は男性から受けるもんじゃないという考えの彼女がはじめての男性とふれあったことで、どういう感情を抱いたのかというのが描かれないので、ふたりの間に芽生えたものがすごく薄く感じるんだよね。

 

そして結局アレスを倒しても、その後第二次世界大戦は勃発し、もっとひどいことになる訳で、その時ワンダーウーマンは何してたんでしょうね。

 

※なんでアレス襲来に備えていたアマゾン軍団は肝心な時に島に止まってる?とか…。 

 

について自分で脳内補完をするならば、アレスの力が弱まっている状態であれば、アマゾン軍団の戦闘力レベルでワンダーウーマンが成長するまで保護出来るということだったのかなーと言う解釈。だから彼女たちの武器が旧態依然のままでもOKだった。

そしてワンダーウーマンの戦闘能力が高まるほどに、アレスの力も増大し、彼女が島の庇護下を抜け出すことが、真のゴッドキラーとして目覚める上でのイニシエーションだったという解釈。

それ故に、ワンダーウーマンの母は彼女がゴッドキラーである事実を秘密にして彼女がその力に目覚めないまま島で過ごすことを願ったってことですかね。

にしても、やっぱりワンダーウーマンひとりにすべてを丸投げ感半端なし。

 

※ところで、あの島での時間の流れはどうなってるんだろう。神話の時代から第一次世界大戦までの結構長い年月をワンダーウーマンはあの島で過ごしていたということになるんだろうが(そんなに時が流れているようにはまったく見えないけど)、成長してると言うことは時間が流れているはず。なのにアマゾン軍団は年をとらない。ワンダーウーマンも大人になってからはそれ以上年をとらない。半神だからなんだろうけど、そういえばギリシャ神話の神様は不老不死っぽいのになんで年齢層ばらばらなんだろう。どの時点で成長を止めるかは本人の意思で決まるのかな?