それほど面白いシリーズとも思っていないのに、気がつけば三作目までおつきあい。

今作もやっぱり特別面白いという感じもないんですが、公開当時が丁度大統領選とかぶったこともあって、本国ではヒットしたようですね。

確かに前作が既視感ばりばりの70年代の映画の焼き直し感が強かったのに対して、今作は幾分今のアメリカを感じさせるタイムリーさはありました。

富裕層が宗教と結託しているあたりを描いてみせたのはちょっと面白いかな。

その富裕層に対抗するのが移民系や有色人種という訳で、パージという制度にホームレスなどの弱者が真っ先に犠牲になるなど、風刺的な側面が強まっております。

 

でも、やっぱりさほど面白くないんだ。

サスペンスの部分があんまり緊迫しないというか、どんな危機に陥っても割とご都合主義的にすんなり助かっちゃうし、この作品全般にぬるいのよね。

ストーリー展開が予め見えちゃうし、誰が助かっても死んでもさほど思い入れも感じない。でもこれまでの2作のようなイライラするキャラクターがいないのはよかった。

 

前作『パージ:アナーキー』で主役だったフランク・グリロが今回も主役。彼は結構いい男。

そしてシリーズ全作に登場するエドウィン・ホッジ。ただこれまでの2作とは同じ役って訳でもないのかな?

 

この映画で強烈に印象に残ったのは、チョコバーを欲しがるJK。目力半端なくて怖かった〜。しかし幕引きが呆気なさ過ぎる。

 

三部作で終わりなのかと思ったら、脚本、監督のジェームズ・デモナコによると四作目が企画されている上に、さらに前日譚まで作る予定とか。

そこまで深めるお話しとも思えないのでうんざりでございますよ。