夏になるとオルカが観たくなる。そんな奴、他にもおるか〜?

と暑い夏を涼しくする寒いダジャレでお送りします。

 

最近通勤中にこのオルカのテーマ曲を聴いてるんですが、もう一瞬にして訳のわからない哀しみと感動にたたき込まれてますよ。恐るべしモリコーネ

 

それにしても、この映画は本当にシャーロット・ランプリング様が美しい。

あのクールな三白眼で見つめられたら、お、と、こ、の、こ〜なあんて〜なんてイ〜チ〜コロよ〜♪って気分になりますよ。

 

とにかくオルカや風景が美しく撮られた映画で、美しければ美しいほど、モリコーネの曲と相まってもの悲しさが募る映画です。

 

 

 

※ネタばれ

 

ところで今回観るのは二度目なんですが、ラスト、氷の下を泳ぐオルカは実は死を覚悟しているんだってことに気がついたのです。

リチャード・ハリスの刺した銛が致命傷だったのか、復讐を果たしても妻子戻らぬ現実に空しくなったのかは謎ですが、呼吸の出来ない氷の下に入っていくということはそういうことなんですね。今更気づくなんて前回はいかにボケーッと観てたんだって話しですわ。

 

原作ではオルカはハリスを許すという展開になるという噂もありますが、どっちがいいんでしょうかね。

どちらも妻子を理不尽に失うという心にキズを負った男同士、癒やされぬキズに、両者とも死に向かわざるを得なかったのかなーなんて気も致します。

最後の対決が北極という、心も体も寒くなるシチュエーションに追い込まれるあたりが、非常に心象風景っぽいです。

 

オルカの妻子が死ぬシーンは何度観ても痛々しいというか、オルカの叫びが本当に心に迫るんですよね。そりゃー、ちょっとやそっとでハリスを許す気にはなれんだろうなー。