夏だ! ミイラだ! トム様だ! 
ということで、もう予告の時点から漂っていたど派手な大味感に違わぬ出来でした。 

トム様は御年55歳になってもやっぱりトム様っぷり健在で、なんていうか、ちょいワルだけど根は善人みたいな役作りがいちいち小っ恥ずかしくて、見ている間ずっと自分で自分を雑巾絞りしたい気分でしたよ。 

当然、ミイラ女よりトム様のお色気サービスシーンの方が満載です。個人的にはそんなサービスシーンはいらないんですが、とりあえずトム様は体がもっさもっさしてました。

なんだかモンスター映画というよりはアメコミヒーロー誕生の序章編みたいでしたが、これって、今後モンスター版アベンジャーズみたいなシリーズでも作るつもりなんですかね? 

ラッセル・クロウのあの役もとってつけたみたいに絡んでいてすごく浮いてます。 
クロウさんは役作りのせいか、やたら恰幅よくて、実際はトム様より年下なのに、年上って設定を違和感なく演じてましたね。

 

内容はないけど、テンポよくさくさくっと展開するので、退屈ってことはなく、頭を空っぽにしてアトラクション感覚で楽しむにはいいかもしれません。

 

 

ネタばれ

 

ミイラ女アマネット王女が、過去に王位継承問題で王や王子を殺すのはまだわかるとして、そっからなんで急に世の中に復讐って発想になるのかわからんというか、突然飛躍したなーという印象。

これは戸田さんの字幕の問題なのか、元の脚本がそうなのか、なんなのか。

 

でもって、トム様は中二病お得意の「選ばれた人」になり、神が降臨し、何故か根が善人という理由で完全に神の支配下と言う訳でもない、善と悪を併せ持ったダークヒーロー誕生みたいになっております。さすがは無敵なトム様です。

 

アマネットが生気を吸引する姿はスペースバンパイアを思い出しますわ。

ほぼ半裸で歩き回る姿もね。

 

クロウさんは唐突にジキル博士とハイド氏で登場だけど、ハルクと被るというか、弱いハルクみたいというか、あ、そもそもハルクの元ネタがジキルとハイドだからしょうがない。

 

トム様のご友人が幽霊となって現れるあたりは、狼男アメリカンを思い出しますな。

そのあたりは結構好きでした。