一作目がツボに来なかったこともあって、二作目もスルーするつもりだったのだけど、他に観たい映画がなかったのでなんとなく観てしまいました。 

一作目よりアクションの見せ場は増えたし、すごいと思わせるアクションもあるのだけど、同じことの繰り返しで、全体に単調過ぎて飽きちゃいます。 
アクションは優秀なプレーヤーのシューティングゲームを横から見ているような感覚ですね。 

殺しのシーンにエグさが増して、所々きついシーンもあります。
それにしても、やたら、ジョン・ウィックが強いとハードルをあげまくるのですが、確かに強いけど、いまいちそこまで強いという感じもしないのでカタルシス不足です。 

というのも、雑魚相手の銃撃戦は強いけど、肉弾戦のタイマンになると結構苦戦する印象だし、キアヌくんも頑張ってるけど、基本鈍なので、やっぱりいまいちシャープさに欠けるというか凄腕っぽい感じを受けないんですよねー。
途中から愚直過ぎるジョンの行動パターンが非常に頭が悪く思えてくるし、まさにただの復讐中毒者って感じです。 
とりあえずチャプター3もこんな調子ならもうお腹いっぱいな気分です。 

ところでこの映画って毎回ジョン・ウィックが豪快に車にはねられるのが見所なんですかねー。 

なんかわかんないけど、「ジョナサン」「ウィンストン」と名前を呼び合うのも、「なんやねん、あんたたち!」って気分になります。

聾者との会話がいちいち格好つけた字幕で登場するのもカッコイイのか、変なのか微妙なところ。この聾者のお姉さんは非常に美尻。

そうそうクラウディア・ジェリーニ姐さんが格好よかったです。

ジョン・レグイザモをもう少し活躍させて欲しいけど、それはパート3までお預けなんすかね?

モーフィアス登場で途端に雰囲気がマトリックスに。

 

コンチネンタル・ホテルの変な掟や銃器のソムリエのやりとりは面白かったです。

 

ネタばれ

仮にも裏家業の凄腕なら、ルールを破ればどういうことになるのか多少なりとも考えておくべきというか、「誓印」のメダルを拒否して何ごともないと思っているあたりが妙。

当然家を爆破される。この段になってやっぱりメダルは拒否れないとジェリーニ姐さん暗殺に向かうのだけど、ジェリーニ姐さんはものわかりよくて自ら自殺してくれる。そのまま自殺にしておけば良かったのにご丁寧に留めを刺すから、部下に追いかけられる。どっちにせよ追いかけられてたのかもしれないけど。

ダントニオ弟を殺すにしても7発玉を持ってとりあえず乗り込む。作戦もなにもなくただひたすら勢いで乗り込んで銃を撃ちまくる戦法を繰り返す。こういう時の悪役は妙に余裕綽々で走って逃げるということをしないのだな。

で、『燃えよドラゴン』か!って感じの効果があるのかないのかわからんギミック。

ホテルの掟を破ってダントニオ弟を殺す様はホント後先を考えないというか、どんどん自らを窮地に追い込む。もしかしてジョンは自殺願望でもあるんじゃないか?って感じ。

案外、復讐にのめり込むと、倍々返しのように敵が膨らんでいくんだよって言う教訓話だったりして。