とにかくひたすら爆発と炎を堪能する映画。
こんなに爆発炎推しな映画は『タワーリングインフェルノ』か『バックドラフト』以来って感じ。
アカデミー視覚効果賞ノミネートだけあって、視角効果の迫力というか臨場感がすごかった。
どこまで事実に基づいているのかわかんないけど、あれでは全然生き残れる気がしない。
それにしてもマーク・ウォールバーグは今年に入って、今作といい間もなく公開される『パトリオット・デイ』といい、実話付いている。
宣伝もやたら「実話」推しというか、公開日の後に「実話」と銘打つのは殆どギャグではないかと思う。
ネタばれ
若干状況がわかりにくいというか、パイプを切る切らないというのが何を意味しているのか、簡単でもいいから説明があるとより緊迫感を覚えるんだけど、その点は割とふわっと置いて行かれる感じ。
Yahooレビューの元石油関連施設作業員の方の解説を読んで、ちょっと理解が進んだかな。
カート・ラッセルがシャワーを浴びてる最中に爆発が起こるのが最も嫌な展開。
wikiによると実際は2人の幹部が掘削フロアで対応を協議することになっているらしいが、ひとりは7年間無事故式典で別のフロアに、ひとりはシャワー中だったとか。
この2人の幹部をカート・ラッセルひとりが担っているようだ。
7年間無事故式典の後に大事故が起こるとは典型的フラグである。
映画の中でも、大事な協議を部下まかせで式典に出席するカート・ラッセルが結局許可を出しているので、ジョン・マルコヴィッチが悪役的立ち位置ではあるけれど、やっぱりカート・ラッセルの責任は大きいように思える。
石油掘削施設の位置関係がわかりにくというか、最初に爆発が起こった場所と、マーク・ウォールバーグが奥さんとスカイプを行っている場所、カート・ラッセルがシャワーを浴びてる場所、司令塔?などがどういう配置になっているのか、どれくらいの距離があるのかぴんとこなかった。
足の骨が挟まって動けない作業員とか、危険を冒してクレーンの動きを止めた作業員の死亡とか、胸の痛いシーンもある。
なんとなくこうした遺族にとっては辛い事故もショービジネスに取り込まれているような商魂たくましさを感じるのだが。