『ラ・ラ・ランド』でたまったフラストレーションを解消するために再見。 
ジーン・ケリーの出演作の中ではこれが一番物語とミュージカルシーンのバランスが良いと思う。 

MGMミュージカルの中でも傑作と言っていいと思う。

 

ジーン・ケリーのようなミュージカルに特化したスターというのは今後二度と現れないんだろうなーという気がする。 
彼のアクロバティックなダンスと、底抜けに明るい笑顔は観る者の心を明るくし、心からすごいと思わせてくれる。 動きが完璧に美しいのはやっぱり長年ダンサーとして培ったものがきちんとあるから。
付け焼き刃のダンスなんかじゃなくて、これこそがホンモノであり、映画を観るならやっぱりこういうホンモノがみたい。 

アメリカはレヴューやショーが文化の国。だからミュージカルはそのショーやレヴューを総合的に見せるものだと思う。ショーが素晴らしければ間をつなぐ物語が多少単純であろうと薄かろうと許せる。 
アクション映画と同じでアクションがすごければストーリーが多少おざなりでも許せるのと同じ。 
と言っても、物語がいいに越したことはないが。 

最近デビー・レイノルズがレイア姫の母親と知った訳ですが、似てない親子というか、デビー・レイノルズは実にかわいらしいねー。