乗りかかった船というか、ここまで来たら一応結末まで観ておこうかと。 

で、長い4分でした。

実質は3分くらいかな。とにかく3分がやたら長い映画です。 

(詳細は後述のネタばれ参照)
ずっとテンション高いので疲労感は覚えるのだけど、一本調子なんで画面が派手な割にはどんどん眠くなってきます。 もうストーリーはいつものごとく、いやいつも以上に大味も大味で。内容なんてあってないようなものとはいえ、殆どこっちを置いてきぼり状態で話が進行してましたね。 
ミラ様は御年41歳でございますが、まだまだお美しいです。でもそろそろ体のラインに中年の肉付きを感じましたね。 
ポール・W・S・アンダーソン曰く、この結末は1作目から考えられていたということで、嘘か本当かわかんないけどとりあえずきれいにまとまってはいたかなーと思います。 まあ、シリーズを通して考えると矛盾点はいっぱいですけどね。

気がついたらローラが死んでました。途中まで彼女と気づかなかったというか、まあ出演時間はきっと前作の中島美嘉くらいのもんだろうと思っていたので、あんなものかと。
しかし5作目のラストに広げた風呂敷はまったくたたまないのには驚愕ですよ。4作目の風呂敷は一瞬とはいえ一応たたんでいたのに、ここにきてまったくたたまないというのは潔い開き直りですね。 

GOTのイアン・グレンが出演してるなーと思ったら、そもそもこの人バイオハザードシリーズのレギュラーだったのですね。GOTを観ている時はまったく気付かなかったです。

 

 

ネタばれ

前回のバトルがさくっと終わった状態からの出発です。

もう、何がどうなったのか、前作の登場人物はどうなったのか、何故ミラ様だけが生き残っているのか、そういうのは当然説明ないです。

水を飲んでいるところで、いきなりゾンビが水中から現れるのはかなりびっくりしました。

で、なんやかんやでまたまたハイブに戻る展開になるとは思いませんでした。まあ、最初と最後の舞台が同じというのは常套手段ですけどね。

ミラ様が1作目のシャワー室以前の記憶がないということで、あたしゃてっきりこれはミラ様がやっていたバイオハザードのVRだったというほぼ夢オチに終わるんじゃないかとはらはらしました。さすがにそれはなかったですけどね。

地球規模で勝手に広がってくれるTウイルスの抗ウイルス剤というまことにご都合主義な便利な薬品を手に入れる為にハイブに入るのですが、途中でアイザックス博士につかまってハイブから離れるあたりのくだりが実にかったるかったです。

で、ミラ様の元に殺され要員が集合したところでハイブ潜入ですよ。もう、所詮殺され要員なんで、殆どキャラがわからないとうか、このあたりはシリーズ中一番雑な扱いです。

誰が裏切り者かなんて一目瞭然なんで、裏切り者設定いるかな?とも思いますが、ある意味そこを逆手にとっている部分もあるのでしょうか。ミラ様が裏切り者を見抜いた動機が「最後まで生き残ってたから」っていうのは笑っちゃいます。

ウェスカーの最後はなんとなくロボコップ思い出しちゃいましたね。

こんな感じでミラ様以外の登場人物の扱いは雑だけど、年寄りミラ様、若いミラ様、ミラ様の娘という絵づらが面白く、もう監督にとっちゃ家族で映画を撮れて幸せ状態なんでしょうね。

 

ところどころゲームっぽいのりもあって、アイザックス博士の攻撃シミュレーションが三度繰り返されるところとか、それに対する防御システムのシミュレーションが同じように繰り返されるシーンは無駄に長くてくどくてちょっと変過ぎて面白かったです。

あと、ミラ様が落ちた部屋がゾンビが天井から吊り下げられていて、非常に嫌な感じというか、これVRだったら前に進みたくないなーと思わせるものがありました。

 

で、この映画は48時間というリミットがあるわけですが、人類4000人くらいしか残ってなくて、あんな数秒残した段階で抗ウイルス剤ばらまいても手遅れじゃないの? と言う気もいたしますが、あの数秒が人類存続か否かを分けるポイントとなるのがよくわからんのです。

にしても抗ウイルス剤の威力がすごすぎて、たたきつけた途端にゾンビが将棋倒しに死んでいく様は笑っちゃいましたね。

そして終盤になって「あと4分しかない!」と言ってからの4分が実に長い。少なく見積もっても20分くらいはかかっている気がしますよ。4分と言っても、地上にあがってからまだ1分近く時間が残ってたんで、実質は3分くらいです。このあたりの時間感覚はもう完全に監督が意図したギャグなのかもしれません。

その残り時間もアイザックス博士とクローンのやりとりだけで終わるだろうって感覚なんですが、ぎりぎり間に合うんですよねー。

というか、あのアイザックス博士のクローンは何をしたかったんでしょうかね。自分でゾンビを引き連れてそのまんまやられるとは実に間抜けです。

 

バイオハザードと言えば非常に印象深いレーザー攻撃ですが、こちらを絶望にたたき込んだ編み目攻撃も今回は何故かなかったし、換気扇もひとり死んだら何故か止めてくれるし、いろいろミラ様に優しい映画です。

 

内容はつっこみどころ満載というか、むしろつっこまれることを狙った脚本なんじゃないかという気も致しますが、クローンとわかったミラ様が、オリジナルから少女時代の記憶をもらうシーンはちょっとよかったです。

 

で、完全に終わるのかと思ったら、抗ウイルス剤が地球をめぐるにはまだ時間がかかるし、戦いは終わらない的な感じで、あわよくば、まだまだ続編作る気満々やんという感じはいたします。