2016年映画納めです。

 

スターウォーズ新三部作に伴い、スピンオフも制作されると聞き、スターウォーズはすっかりディズニーの商業主義のえじきかーと気が滅入り、新三部作はともかく、スピンオフまでつきあわないぞとも思ったのですが、この『ローグ・ワン』は予告の時点でアタリの気がしてならず、評判もいいし、やっぱり映画館まで足を運んでしまいました。
そして期待通り面白かった! これはスターウォーズ史上でもかなり傑作の部類です!

実はエピソード7は私の中で微妙な評価だったのですが、これは比べものにならないくらい素晴らしい出来です!

もうこれに関しては素直に拍手を送りたい気分。

 

そもそも私は前日譚とかビギニング系が好きじゃないんですよ。
なぜなら結末が決まっていて、そこに至る辻褄合わせみたいな内容になるのが目に見えてるから。同理由でSWのE1〜E3も気に入りません。

ところが、ローグワンは結末がわかっていても面白かった。いや、結末がわかっているからこそ、終始悲しくて、切なくて、胸が痛くて、でもだからこそラストの希望が輝いて見えました。

 

もう、この映画を観ながら何度も涙が出てきました。

エンドロールは泣きっぱなしです。

いや、これはひとりで行って正解でした。誰かと一緒だと恥ずかしくてしょうがなかったでしょう。
こんなに映画館で泣いたのは久しぶりです。なにこれ。

 

主要の登場人物が殆ど初顔なのに、皆キャラ立ちしていて良かったです。

E7もそうですが、ディズニーは女性が主役がお好きなんですかね。

でも、ジン・アーソは動機がシンプルで、物語の主体にはまっていて、E7のヒロインに比べるとずっと感情移入しやすいキャラです。

それをフォローするキャシアン・アンドーもイケメンで良かったです。ヒロインをフォローするのはやっぱりこういうイケメンじゃないとねー。

チアルート・イムウェは世が世なら確実にジェダイになれる才能のある人でしたね。彼のアクションシーンは格好良かったです。ベイズ・マルバスと良いコンビでした。

K-2SOも非常によいキャラでした。というか、このロボットを大量生産した方がトルーパーより戦闘力高そうですよね。

帝国の元パイロット・オーソン・クレニックもいい味出てました。

あと、余談ですが、少女時代のジンが持っていたトルーパー人形が可愛かったです。
そしてダーズ・ベイダーなどお馴染みの登場人物もいい感じで脇を固めていて、E4に繋がるオマージュ的描写もいい塩梅に挿入されていました。

各パートを平行に見せるスリリングな演出もこれまでのスターウォーズのパターンを踏襲していて素晴らしかったです。

 

今回はCG・アーカイブ映像の技術には目を見張るものがあり、何よりも興奮したのが、ちょっとネタバレかもしれませんが、ターキン総督がスクリーンに復活したことですよ。

ああ、ターキン! ターキン!

ターキン様!!!

ピーター・カッシング様とこのような形で再びスクリーンでお会い出来るとは。

いや、もしかしてこれは俳優に対する冒涜かもしれませんが、でも、それでも、感激を禁じ得ないものがありました。

もうこれだけでありがとうローグワンですよ。

 

ちなみにモン・モスマ議員もCG・アーカイブ映像だと思ったら、これは別の女優さん(E3で若きモン・モスマ議員を演じて結局公開されたなかったという女優さん)なんですね。

 

E7の時はみじんも思わなかったけど、これはもう一度観たい!

もしかしてDVD買っちゃうかも!ってくらい気に入りました!

 

 

ネタバレ

今回は本当に泣きポイントが多かった。

冒頭、少女時代のジンがひとり隠れているとソウ・ゲレラが「マイチャイルド」と言って助けに現れる場面とかもきゅんとなります。

マッツパパが死ぬ場面の「無意味な人生だった」って台詞には泣けてきますよ。娘を思うことだけが彼の支えというのもね。

そして、ジンが図面を取りに向かう際に、キャシアン・アンドーをはじめとする反乱軍の仲間が、これまで彼らのしてきたことを無意味なものにしたくないと語る場面でも涙。なんだろう、無意味って言葉が今回の私のキーワードになっているようです。

ローグワンの行動を知った時、すぐに反乱軍が駆けつけるシーンもぐっときました。これは多少裏目に出た部分もありますが、それでもXウイングが現れるシーンは本当に胸が高鳴ります。

そして、誰もがこの戦いで死ぬしかないのだと思いながら観ていると、終始切ない。切ないけど、彼らが皆自分たちの行動に誇りを持って死ねる所はなんだか感動を覚えました。無意味なんてことはない、報われないものなどないと信じたくなるような気持ちです。

K-2SOの最後も切なかったです。