うーん、黒沢清の映画はやっぱりすとんとこないわ~。
相変わらずいくつか意味不明なシーンもあるしねー。
幽霊登場の薄気味悪い描写はなかなかよかったけど、この現象を台詞の説明だけで強引におすすめられていく感じについて行けない。 なんで武田慎治はそんなに事情に詳しいんだ?って部分もあるし。
ホラーになりそうでならないというか、怖くなりそうで、どんどん怖くならない感じ。
あの世から溢れた幽霊たちも結局実害ないなら切迫した怖さはないかなーっと。
でもこの映画が描きたいのは孤独の怖さにあると思うんで、でも、それがいまいち伝わってこんのですよ。
なんか登場人物たちが勝手に悩んで勝手に納得しているような独りよがり感っていうんですかね。 彼らの行動原理もいまいちわかるようなわからんような感じです。
リアルなようでファンタジーに振り切り過ぎちゃってるんで、非現実感を覚えるというか、相変わらず不思議な国のアリスな人だなーって感じ。
でも、雰囲気は悪くないというか、唐突な展開とビジュアルはインパクトありました。
2000年の映画なので、ネットにつなぐ際の「ピョロロロロローピヨンピヨン」っていう電話回線の音が懐かしい。