もう夏も終わるですが、なんかジョーズとか海とか夏っぽい映画見たいなーなんて思いまして。
え、これのどこが夏っぽい?
だって、ほら、ジョーズとゾンビが戦う珍シーンがあるじゃないですか。一応カリブの南国の島が舞台だし。
まあ、爽やかさのかけらもないゾンビ史上最もばばっちいゾンビ映画ですけど。
でもね、イタリアのスタッフがアメリカの許可なくこっそりマンハッタンで撮影していたなんて裏話を知ると、ラストのブルックリン橋のシーンが途端に微笑ましく感じられるのですよ。

何かと破綻が多いと揶揄されるフルチの作品の中でも比較的まとまりの良い作品です。

とにかくこの映画はファビオ・フリッツィの曲が最高です。


ネタばれ

オープニングのヨットのシーンがこの映画では一番怖いですね。
無人のヨットの小汚い感じとか、すごく薄気味悪くて、ゾンビがバーンと現れるのがわかっていても、毎度ドキドキするというか、すごく不快感のあるシーンですよ。

サンゲリアと言ったらこのシーンってくらい有名な眼球串刺しのシーンもそこに至るまでの過程がなかなかスリリングです。

土葬された400年前のスペイン人の墓からまだゴカイが群がるような肉付きのいいゾンビがよみがえるとか、ものすごくファンタジーなんですけど、このシーンも素晴らしいですよね。

クライマックスのゾンビに火炎瓶を投げるシーンは何度も同じフィルムの使い回しという低予算っぷりも微笑ましい。
何故か診療所に立てこもるんですが、裏口から逃げられるならさっさと逃げんかい!って気が致します。