超B級っぽいタイトルで、しかも劇場未公開。大丈夫かなーと思ったけど割と面白かったです。
主演がP・フランクリンってところはポイント高いです。
相棒の金髪女性の方はちょっと微妙でしたが。

出てくる人物がみんな怪しいというか、何か伏線なのかなーと思うとことごとく「それほど深い意味がなかった」と言うのはいただけませんが。
犯人は途中から明確なんで、後半もスリルがいまいちないというか、もうひとひねりあるのかなーと思ったらそうでもないっていう。
というか、あとから考えると犯人の行動にいろいろ不可解な点が残るんですよねー。
でもまあ、なんともいえない不穏さと緊張感がありました。


ネタばれ
国家警察を名乗るポールは確かに怪しいのですが、車の下にある自転車を発見する描写があるので、それは犯人らしからぬ行動だなとは思います。証拠のフィルムをおじゃんにするのはどうかと思うし、警察にしてはまだ犯人がその辺にいるかもしれないのに、何の武器も所持せずに女子大生を現場に連れて行くのも不可解。
しかし、最終的に廃車に隠れるパメラを見つけられないあたりを考えても、彼が犯人で死体を隠した人物ならそのあたりの確認があっても不思議はないわけで、ポールが犯人ではないことはかなり明白なんですよね。

一方、警官の方は明らかに現場で被害者の所持品を見つけておきながら「何もなかった」と嘘を言う時点で彼が犯人というのは明白な訳です。
なので、ポールと警官どちらが犯人?というサスペンスがここではまったく感じられません。
それより警官が犯人だとして、彼の目的が強姦殺人にあるなら、もっと早い段階でさっさとパメラを襲ってしまえばいいことだと思うんですが、一応捜査っぽいことをするのも不可解ですね。

さらに畑仕事をしている男や、途中でパメラを助けるイギリス人女性など、なんか意味深に描かれているので、何かの伏線かと思ったんですが全然そんなことはないんですよね。イギリス人女性の方は車のドアの鍵や窓を閉める流れが、「このままパメラを監禁するのでは?」と言う気分にさせたんですが、深い意味はなかったという。
あと、あの警官の親父はなんだったんだとかね。

いろいろミスリードを狙ったのかもしれないけれど、なんだかどれも回収せずに放りっぱなしな印象でした。