恐らくジョン・ランディス監督の最高傑作と言っても過言ではない作品です。
それこそ、昔は何度も繰り返し観た映画でしたが、最近になって久しぶりに観ようと思ってDVDラックを開けたら、封も切らずに放置されているではないですか。どうやらDVDを購入した時点ですっかり満足していたようです。

久しぶりに観ても傑作だなーとしみじみ思うんですよ。
メイキングなんかを観ても、今だったら予算を含めて作るのが困難な映画というか、いろいろな幸運や状況が揃って、奇跡のように作られた映画なんだなーと。
続編の『ブルース・ブラザース2000』で同じキャストやスタッフが集結してもこの作品のようなパワーを感じられなかったのは、やっぱり、この映画自体が奇跡としか言いようがありません。
長年、モールのカーチェイスなどどうやって撮影したんだろうと思ってましたが、閉業したショッピングモールを利用して丸ごとセットを組んでいたんですね。さすが、アメリカ、規模が大きいです。

私が所持しているDVDは148分の特別編で、今回はじめて、エルウッドの退職シーンやキャリー・フィッシャーの火炎放射器シーンなどが観られた訳ですが、作品のテンポとしてはやっぱり冗長かなーという印象です。
テレビ放映時はカットされ過ぎだけど、あれくらいのテンポがあってもいいかなーという気分ですよ。個人的にはせんだみつお&小野ヤスシ吹き替えバージョンも収録されていると嬉しかったんですけどね。

R/B界の大御所が一堂に会する贅沢な映画ですが、今となってはレイ・チャールズジェームス・ブラウンキャブ・キャロウェイも故人となってしまったし、彼らのありし日の貴重な映画でもあります。