エドガー・ライトが絡まない、サイモン・ペッグのコメディって微妙なことが多いんですが、今回は「モンティ・パイソン」のメンバーとあって観たくなりました。
実は私『宇宙人ポール』もあまり面白くなかったんですが、これは『ドラえもん』的笑いで面白かったですね。

サイモン・ペッグがこういう役にはまるのは勿論ですが、久しぶりにケイト・ベッキンセイルを観ました。アクションではなくヒロインに徹しているあたりが新鮮です。

そしてこれが遺作となったロビン・ウィリアムズが楽しそうに犬の声を当てている姿が微笑ましいのです。


ネタばれ
それにしても、せっかく無限の力を手に入れたのに、あまり大きな話にならないというか、なってもニュースや音だけで表現するあたりは予算がなかったんですかね。

そんな力を持ったら、自分をイケメンにするとか、もっと住居を立派にするとか、車を持つとか、目的の彼女をゲットする為に派手にやりそうだけど、一瞬いい体を手に入れる程度で(しかもすぐに元に戻る)、割とこじんまりしています。
まあ、そんな面倒な手順を踏まなくても、自分を愛するように願うだけで終わりって話なんですけどね。
しかし、実際彼が願った時は力が使えなかった訳で、ケイト・ベッキンセイルの愛だけは真だったという話にしたかったんでしょうが、そのあたりはいまいちぼんやりしていて、あまり効果的ではありません。

言葉足らずで事態がややこしいことになるギャグが多いのですが、すぐになかったことにしたり、記憶を消したり出来るので、ケイト・ベッキンセイルに犬の言葉を聞かれたり、ゲイだと勘違いされても、いくらでもやりようがあると思うのに、そういう所が変にまぬけです。

ケイト・ベッキンセイルも、自分のストーカー男とサイモン・ペッグが争っている最中に帰っちゃう訳がわかりませんでした。

でも、殺した生徒を蘇らせようとして、死体が全部蘇っちゃうといか、崇拝されて殺されそうになる友達とか、小ネタのいくつかはツボにはまりました。
こういうのをもっとくどくしつこくやって欲しかったように思いますが、やっぱり予算問題なのか、小さくまとまった感はありますね。