訳がわかんなくて退屈するんじゃないかと心配してたんですが、テンポよくサクサク進むので、かなり頭がすっきりした状態で最後まで観られました。
猿でもわかるたとえ話と適度なユーモアも挿入しつつ、金融業界の裏側をわかりやすく見せてくれる感じです。
用語とか細かい部分はわからないけれど、おおざっぱには掴めたんで、思ったよりは面白かったです。
ただ、もっとコミカルな内容かと思いきや意外に重くシリアスなお話でした。
あとで『空売り』について調べたんですが、私の理解が間違ってるのか、そもそも妙なシステムなのか、どうも釈然としないものがありますね。
自分の日常とはあずかり知らぬ所で、着々と砂上の楼閣が打ち立てられ、案の定崩壊し、その破片をくらうみたいな理不尽さを覚えるお話です。
いち早くそれに気づいたものだけが勝ち組になる訳ですが、「華麗なる大逆転」とは言いがたい後味です。それでも、誰からも「間違っている」と思われた人々が逆転するのはそれなりのカタルシスがあります。
そんな感じでなんとなく登場人物に感情移入しちゃって、早く金融破綻が起こらないかと心待ちにしちゃうあたり、ブラピに怒られちゃいますね。
まさにお金と言う数値は人の心を見えなくさせるものです。
クリスチャン・ベイルの鼻の横のイボが一層大きくなったように感じたのですが、何故切除しないのでしょうかね? 気に入ってるんですかね? 験を担いでいるですかね?
役柄が若干発達障害なのかな?と思わせる風貌で、ヘビメタやドラムなどの騒音のような音の中で安らぎを覚えるという変わり者です。彼が登場するととにかく音が大きくて不快感を伴います。
クリスチャン・ベイル、スティーヴ・カレル 、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピットがどう絡んでくるのかと思いきや、スティーヴ・カレルとライアン・ゴズリング以外は直接的な絡みが一切なくて、ちょっと残念でした。