古典として知られる作品ですが、いまいちゴシックホラーが苦手な私は今日まで未見でした。
しかしJホラー的な怖さ、むしろJホラーの元祖はこっちだくらいに言われたんで、どんなもんかなーっと。

確かに水辺に立つ女の幽霊とかは、よくわからない薄気味悪さはある訳ですよ。
得たいの知れない緊張感とか、雰囲気で何か異様とか怖いとか感じさせる演出は地味ながらもよく出来ています。
ただ、感性が鈍いのか地味すぎてそこまで怖いという感覚もないんですよね。
『呪われたジェシカ』よりは面白かったですけどね。

無邪気で可愛いけどどこか不穏な子供たちと、幽霊と言う妄想に取り憑かれたようなデボラ・カーの鬼気迫る演技は異様だし、いろんなことが意味深で何か裏の意味がありそうなんですが、いまいちぴんとこないというか、額面通りに受け止めれば牧師の娘が自ら悪魔払い(悪霊払い)をしようとして失敗した話という風にもとれるんですが、正直よくわからなかったんです。
これはヘンリー・ジェームズの原作『ねじの回転』、もしくは前日譚と言われている『妖精たちの森』を見れば理解が進むんですかね。

兄妹の妹役が『ヘルハウス』パメラ・フランクリンなんですね。
兄の方は『未知空間の恐怖/光る眼』に出演していたマーティン・スティーヴンスということで、薄気味悪い子供ならおまかせって感じです。

↓こちらのブログの解釈は正解かどうかはともかくちょっと面白かったですね。
最後のキスシーンが意味深だったことと、男の子が子供の割には先生をやたらきれいと言ったり、ちょっとセクシャルな臭いがしていたので説得力はあります。

映画『回転』(変態邪道解釈のすすめ)
http://mojopower.blog.so-net.ne.jp/2008-07-02