アンディ・ウィアーの原作『火星の人』は未読です。

『インターステラー』で置いてきぼりをくらったジミーちゃんが、またもや火星に置いてきぼりです。

さらに、ジミーちゃんひとりのために5人のクルーが命をかけるあたりは、またもや『プライベートライアン』か!?って気分であります。

火星で実際に暮らしたらどうなるかというのを詳細に、リアルに、バーチャルに描いたあたりが、この映画の面白さだと思います。
ところどころ差し込まれるユーモアも良かったです。

火星についての知識が浅いので知らなかったんですが、火星でも雷ってなるもんなんですね。

クライマックスの救出作戦も手に汗握ります。
若干、「そううまくいくか?」という感じでここだけリアリズムを感じなかったのですが、映画としては十分盛り上がりますね。

『アポロ13』を思い出す映画ですが、実話をベースにしているのと違って、フィクションでありながらここまでリアルに描けることがすごいなーと思います。

「問題をひとつずつ解決すれば生き延びられる」と言う言葉は教訓に致します。

次第にやせ衰えるジミーちゃんの体が、ジミーちゃんの顔と一緒に写ることがないので、いかにもボディダブルっぽかったです。
しかも宇宙服を着ているジミーちゃんは着ぶくれしているのかもしれませんが、結構もっさりした体です。

ケツ顎女優のジェシカ・チャステインが船長の役で登場します。最近彼女、いろんな映画に出演していますね。
ジミーちゃんが生きていたと知って「私の判断で彼を置いてきぼりにしてしまった」と責任を覚える船長に対して、仲間が誰もフォローしないのは冷たいなーと思います。
女性が船長というのも時代ですね。

指輪物語ネタが出た時は、ボロミアを演じたショーン・ビーンを意識してのことなのかなーと思いました。いや、ただの偶然かな。

中国が協力に現れるあたりは時代だなーという気分です。

『スターマン』が流れた時は、タイムリー過ぎてまるでデビット・ボウイへのレクイエムのように感じました。