『バトル・オブ・シリコンバレー』、アシュトン・カッチャー主演の『スティーブ・ジョブズ』と観てきたので、スティーブ・ジョブズの映画はうんざりと思ったんだけど、ダニー・ボイル監督だし、脚本も『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンだし、何か面白い視点があるかなーと思って、またもや足を運んでしまうアップルユーザーの悲しい性よ。
アシュトン・カッチャー主演の『スティーブ・ジョブズ』が皆がよく知っているジョブズレジェンドの表舞台を描いた作品とするならば、こちらは裏舞台、楽屋裏を描いた作品と言えるのかな。
あまりジョブズについて知らない人がいきなりこの映画を観るとかなり辛いかも。最低限アシュトン・カッチャー主演版は観ておいた方がよさそうというか、wikiあたりでも一読しておいた方がいいかも。
アシュトン・カッチャー版とはクライマックスがiMAC発表会という所まで一緒なんだな。まさに裏表の関係と言えるかも。
観ていて終始思い出すのは『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。1カット風には撮っていないが、ずっと会話劇で進行するあたりがそれっぽい。ただ『バードマン』ほどユーモアがない。
会話の内容も『ソーシャル・ネットワーク』ほど面白くない。
ジョブズの内輪もめを延々と聞かされている感じがかなり辛かった。
しかも演出上つねに急かされている気分になるのもストレスがたまる。自分こういうのはひどく苦手。
とにかく技巧に凝っているが娯楽性があまりなく玄人好みの映画と言う感じ。
予想通りだけど、マイケル・ファスベンダーのジョブズはイケメン過ぎる。黒のタートルネックにジーンズをはいて、丸めがねしてりゃーそれなりに誰でもジョブズっぽくはなるけど、若い頃の彼はこんなに格好よくない。
アシュトン・カッチャーがくりそつ過ぎたね。