年明け、一発目の映画館観賞がこれですよ。
監督はロン・ハワードだし、クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィ、ベン・ウィショーと名の知れたキャスティングなんで、どんなもんかなと。
で、恥ずかしながらワタクシ、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』は未読でして、この映画は『白鯨』のモデルとなった実際の事件を描いてるのですが、『白鯨』が『ジョーズ』の元ネタってくらいの認識と、うっすら概要を知ってるってくらいの知識しかないので、いまいち比較して語る事が出来ないのが残念です。
おそらく『白鯨』が文字通り白鯨との闘いをメインに描いているとするならば、こちらの作品は白鯨との闘い自体はメインではなく、むしろ殆ど漂流した捕鯨船乗組員のサバイバル映画と言えるような気がします。
作品は「まあまあ」という感じですが、白鯨がCGっぽいのがちょっと興ざめかな。
ネタばれ
語り手が話をしぶる態度を観ていても、人肉を食うという展開は想定内なんですが、割とそのまんまストレートに描かれてる感じで、『ライフ・オブ・パイ』なんかと比べるとインパクトがないというか、既視感を覚えちゃいますね。
クリス・ヘムズワース演じる航海師が白鯨を撃たなかったのも、その心情がわかるようなわからんような、もしかして何か哲学的なアプローチがあるのかもしれませんが、いまいちぴんとこなかったですね。
真実を語ったベンジャミン・ウォーカー演じる船長もその後船で座礁とか、とことん海に縁の無い男って感じでよくわからん存在です。