『ロミオ+ジュリエット』の流れから同じくバズ・ラーマン監督のこの作品を久しぶりに観たくなりました。

実は近所のレンタル屋が潰れる際に、ワゴンセールで買っておいたのですが、今日までこのDVDを観ることがなかったんですよね。

ところでwikiでこの監督の映画について調べると決まって「好き嫌いが分かれる」と書いてあるのが笑えますね。枕詞かってくらいに。
確かに極彩色豊かで、悪趣味一歩手前のくせのある作風なんで、苦手な人には苦手かもしれませんね。

この映画も悲恋と言うギャップからか、ややおふざけが過ぎている帰来はありますが、とにもかくにもこの映画は、ニコール・キッドマンが最も美しく撮られた映画ということで、彼女の美しさをひたすら楽しめばいいんですよ。

そして、おそらくユアン・マクレガー史上もっとも彼がバカっぽく見える映画でもあります。
もうね、純粋で、情熱だけが取り柄のどうしようもない男なんですけど、きらきらしたお目目でひたすらバカ一途に迫ってくる様はね、なんちゅーかね、イラっときます。
多分役作りとして間違っていないんでしょうけどね。
こんな子供な彼を相手にしなくちゃならないヒロインは大変だなーなんて思うんですけど、まあ、彼女からすればそのまっすぐな所に惹かれちゃったんでしょうね。

改めて観ると、悪役とされるウースター公爵って実は悪くないというか、彼の経済力だけを利用しようとしたヒロインと、そんな相手に恋敵として真っ向から喧嘩を売っちゃうおバカな男の自業自得なんですよね。公爵の立場からするとお金出させるだけ出させて、他の男に恋する女なんて、ひどい話だよねーっと思うのです。
そんな風に観ると、まったく同情も感動も感じないお話ですね。