ピクサー・アニメーション・スタジオ製作アニメの中ではもしかして一番面白かったかもしれない。
丁度同時期公開された『脳内ポイズンベリー』と設定が似ていたので、何か因果関係があるのかなーと思ったし、世間でもぱくり疑惑などもあるようで、 偶然にせよそうじゃないにせよ、脳内を視角化するというアイディアが自分の好みに合っていたようだ。
おまけにピクサー・アニメーションで珍しく泣いた。どーも抑圧された感情が解放されるってシチュエーションに自分は弱いらしい。
実際、何がなんでもポジティブ万歳、ネガティブ一切許さずみたいな人っているけど、心に相当嘘をついているというか、感情を抑圧する弊害に気付いていないんだろうなーと苛立ちを覚えることもある。
そういう意味で「悲しみ」の大切さをちゃんと描いているのは好感がもてる。
とはいえ、映画の中では「喜び」視点で見てるので、「悲しみ」には結構苛立ちを覚えたのだけど。

最初は面倒なんで、日本語吹き替えで観たのだけど、後で字幕で観たら、吹き替え版はライリーの嫌いな食べ物がピーマン、吹き替え版はオリジナルであるブロッコリーに変わっていた。
吹き替えと字幕でビジュアルまで変わるというのもすごいもんだね。

ピエロの脳内が面白かったのと、猫の脳内が可愛かった。
両親の脳内も面白かったし、こんな風にもっといろんな人の脳内を楽しみたかったように思う。