その昔繰り返し観た映画ですね。
ローリー主演の舞台も二度観ました。
ライブ上映会を観に行き、米を投げたり新聞かぶったり、楽しませていただきました。
サントラも繰り返し聴きました。続編の『ショックトリートメント』もこの作品ほどではないけど繰り返し観てます。
最近youtubeで映画『フェーム』の『ロッキー・ホラー・ショー』観賞シーンを見直していたら無性に本編を見直したくなったのです。
で、即行レンタルしなくちゃ!と思って確認したら、ちゃんと自分でコレクションしているじゃないですか!買ったことをすっかり忘れてましたよ。
そんな訳で買ってあったものの、実際にこのDVDを観るのは今回がはじめてです。
DVDは特典で観客参加モードとかもあって、ちょっとライブ感を楽しめる趣向になっているんですね。
リチャード・オブライエンとパトリシア・クインの音声ガイドも嬉しい特典です。
ただ、私がこの映画をはじめて観たのがテレビの深夜放送で、江原正士等による吹き替えだったものですから、やっぱり日本語吹き替え版がないのが寂しいのですよ。
何しろ私はこのテレビ版を録画して繰り返し観たので、吹き替え版に親しみがあるんです。しかも、この映画の吹き替えのクオリティがとても高いし、字幕の翻訳もよかったので、買ったDVDの字幕にも違和感を覚えてしまうですね。
なんで、吹き替え版が入っているBlu-rayを改めて買おうと思います。
こうして世のコレクターはメーカーの思うままに散財するんですねー。
もともと、この映画におけるリチャード・オブライエンが好きで、彼のやせこけた顏や、ハイトーンな歌声が完全に好みなんですよね。
そんなリチャード・オブライエンの解説を聞くことで、この映画がより身近に感じられますよ。
たとえばOPの唇はパトリシア・クインのものだったとか、ファン歴長い割に今更そんな発見があったり。
そういえば舞台では『サイエンス・フィクション/2本立て』はマジェンダが歌ってますもんね。映画版で何故リフラフが歌うのか謎でしたが、監督の推しがあっての吹き替えだったとはじめて知りました。そのことをオブライエンが申し訳なく思ってたことと、パトリシア・クインが苦々しく思っていたことも。
オブライエンの解説によるともともとマジェンダとコロンビアはひとりの役だったものを、俳優の都合上ふたりに分けたという話で、ローリー版でマジェンダとコロンビアを双子のようなオナペッツの宝ダイヤとルビーが演じたのも正解だったんだなーという気がいたします。
また、古城は『回転』などのロケによく使用されるホテルだったんだというのもなるほどなーというか、いろいろ音声ガイドは面白かったですね。
そうそう、オブライエンも言ってましたが、舞台と映画ではほぼ同じ上映時間にもかかわらず、舞台は展開がものすごく早く感じるんですよ。これは不思議ですね。テンポという意味では舞台の方が楽しいのですが、これもオブライエンの言う通り映画は映画でまた違った味があるんですよ。
何度観てもティム・カリーのフランクン・フルターの演技、歌声はほれぼれいたしますね。
スーザン・サランドンも可愛いし、出てくる主要俳優たちは皆素晴らしい。
私は『フランケンシュタインの屋敷に』『タイム・ワープ』の曲が特に好きですが、でも『スイート・トランスヴェスタイト』や『タッチ・ミー』『エディ "Eddie's Teddy" 』も好きだし、いや、もうこのミュージカルのナンバーはほぼどれも好きですよ。
最初と最後だけの構想があって、途中は歌に合わせてストーリーを作ったというだけあって、物語はかなりいきあたりばったり感があるにも関わらず、それ際も狙った魅力のように感じられるのがこの映画のすごいところです。
いい年齢こいて久しぶりに映画館でこの映画を観ながら馬鹿騒ぎしたくなってきちゃいましたね。