タイトルが若干女性には手を出しづらいというか、なんとなく気になりつつもこれまでスルーしてきた作品です。

でも、主演のスティーヴ・カレルは他の映画で見かける内にちょっと気になってきたので、頑張って見てみることにしました。

下ネタ全開ですが、案外嫌な感じではなく、案外真面目というか、なかなか面白かったです。

主人公が童貞とわかってからのまわりの態度が意外に優しいというか、最初は面白半分にからかったりして嫌な奴らなんだけど、案外真剣に、いや、ちょっと迷惑なくらい彼のことを考えていて、だからその後のどたばたが不快に感じなかったのかもしれません。

しかも脱童貞指南をする3人組もそれぞれにダメな奴らで、そこがほほえましかったですね。
特に危ないストーカー男が面白かったです。
セス・ローゲンも結構好きです。

だっさだっさの主人公が恋をするにつれ、徐々に格好良くなっていくのもわかりやすいですね。

関係ないところでマイケル・マクドナルドがやけにとりあげられているあたりが面白かったです。


ネタばれ

しかし、結局のところ童貞を捨てる、大人になるということは、彼がこれまで持っていた大人になりきれないオタク趣味を手放すということに繋がるのかーという、わかりやすい大人へのイニシエーションだなーと思います。
もっとも童貞じゃなくても、フィギュアの収拾癖から抜けられない人間はいると思いますけどね。
そのあたりは紋切り型と言えば紋切り型。

最後のフィフス・ディメンションのアクエリアスの歌にのってSEX賛歌はばかばかしさMAXでなんとも言えないですね。