ジャンルをアクションとしたが、ブラックコメディとも言える作品。
『キック・アス』で一躍大人気となった監督だけど、実は私は『キック・アス』はぴんとこなかった。
でも今回は順調に楽しめた。
なんといっても、コリン・ファースがアクションをやるってところが素晴らしい。
背広が超似合う男だし、ジェントルマンを演じさせたら天下一品! その彼がさらにアクションまでこなすんだからこれ以上の見物があるだろうか?
さすがにアクションの見せ方が上手な監督だし、見事な編集と音楽で、コリン・ファースでキレッキレのアクションを見せてくれる。それが実に楽しい。
圧巻は教会での長回し。このシーンだけでこの映画の元はとれたね。
マーリンを演じたマーク・ストロングが結構いい感じ。
クライマックスの花火のシーンはふりきった感満載でエッジききまくってたなー。
ネタばれ
ただ、思いがけずコリン・ファースが中盤で死んでからは一気にテンションが落ちてしまった。
主役は実はコリン・ファースではなく、タロン・エガートンの方だった訳で、予告でコリン・ファースだと思っていたシーンも実はコリン・ファースのスタイルを継いだタロン・エガートンがやっていたことがわかり、ちょっとがっかりしたかな。
両足が武器になってる女殺し屋との対決は是非コリン・ファースで見たかったしね。
シリーズを続けるにせよ、コリン・ファースが亡くなったとあっては、タロン・エガートンだけでは物足りないし一気にこの作品の魅力減退だよ。