これは町山智浩の『トラウマ映画館』で紹介されていた映画で、蔦屋発掘良品にあったので借りてみた。
1966年の作品だが、映像も割ときれいでそこまで古い映画という感じがしない。
アフリカの部族のルールを無視した白人が手痛い目にあうという展開は『食人族』を思い出させる。
冒頭、様々な刑に処される白人たちだが、体中土で覆われ、素焼きのように火で焼かれるのが一番辛そうだった。
主人公は黒人たちの人間狩りの獲物となる訳だが、もともとハンターだった主人公が逆に狩られる立場になるというのは皮肉が利いている。
素っ裸で逃げる主人公だが、よくみると下半身には肌色の下着が身につけられているようだ。
よかった。
安心してください! はいてますよ!
どう考えてもアフリカに土着している黒人の方が、足も速いだろうし、格闘も強そうで、白人に勝ち目はないように思われるが、この白人足も速いし、格闘も強い。このあたりはなんだか不思議だったな。雁首そろえて、狩るつもりが返り討ちにあうとは。
追っ手のみならず、アフリカだけにライオンなどの猛獣も危険要素だったり、満足な食料を得るのも一苦労というサバイバル要素も加わる。
蛇の巣窟に足を踏み入れた時は、さすがに自分だったら絶望しそう。
途中、出会った少年(少女?)との交流は殺伐としたストーリーの中で唯一ほっこりさせられる。
ほぼ裸状態で足場の悪い岩場や森林をかけぬけるのだから、俳優も大変そうだ。
ネタばれ
最後はなんちゅーか、プレデター2を思い出す感じ。
戦い抜いた勇者にはエールをってことですか。