『ターミネーター』を観た流れから久しぶりに2を観てみることにしました。
一般的にはこの2の方が人気が高いかと思いますが、実は私はこの2があまり好きではないのです。
勿論、この作品が面白いと評価される理由はわかるんですが、私はやっぱり1至上主義ですね。
では、この映画のどのような点が面白いと思われるのか、それに対して何故私は面白いと思えないのか解説してみましょう。
基本ネタばれっぽいのでお気をつけください。
1,少年時代のジョン・コナーを演じるエドワード・ファーロングに女子は胸キュン。
ワタクシ、ガキンチョに興味ないんですよ。女みたいな顔をした美少年も興味対象外です。
2.味方になったターミネーター
強敵が味方になったら、そら、頼もしいですわ。少年漫画なんかじゃよくある展開じゃないですか。
でもね、ワタクシ、やっぱりターミネーターは怖い存在の方が面白かったんざますよ。
キャメロンの最初の構想では、ターミネーターはランス・ヘンリクセンのような一見普通の男で、カイルの方をシュワちゃんと考えていた事を思えば、味方にシュワちゃん、敵側にロバート・パトリックを配するというのは、最初の構想通りと言えるのでしょう。
でも、シュワちゃんみたいな巨体が襲ってくる方がわかりやすく怖いですね。
そもそも、カイルの話では、タイムマシンは破壊されたはずなのですが、敵も味方も再びターミネーターを送り込む余裕があった訳です。
となると、なんでちまちま1体ずつ送り込んでいるでしょうね。
ターミネーターが味方になったというのは目新しいかもしれないけど、スケールアップするならもっとたくさんのターミネーターが登場するくらいの展開があってもいいんですけどね、この1対1という構造はその後もずっとシリーズを貫くワンパターンとなってしまうのが残念なところです。
3.自分だけのターミネーター
少年心には、こうした強くたくましい自分の命令だけに反応するロボットを所有出来るというのはちょっとした憧れもあるのかもしれません。
私はそのあたりはあまり乗れなかったんですが。
4.派手になったアクション
確かに1よりは派手なアクションが増えたので、2の方が面白いと感じるのもわかります。
ただ、自分の評価のポイントは必ずしもそこにはないので。
5,ターミネーターの自己犠牲
ちょっとこの展開は観ていてこっぱずかしかったです。
6.希望を示唆する結末
あのオチだと、致命的なタイムパラドックスを覚えて、どうもすっきりしないのですよ。
とここまでは否定的な感想ばかりなですが、ただひとつ、この映画で良いとおもう点もあるのです。
それは、やっぱり、
7.T-1000が画期的
やはり液体金属という発想がビジュアル的にもロボットの概念の中でもかなり画期的でした。
演じるロバート・パトリックもなかなか魅力的で、彼の存在がなかったらこの作品を再び観ようという気がしなかったでしょう。
液体窒素で凍り付いたT-1000が自分の腕がもげた瞬間の驚いた顔なんか超ラブリーです。
特別編ではカイル登場シーンが復活しているのはいいですね。
上映時間の都合からカットされてしまったシーンですが、このシーンはカットしちゃいけない重要なシーンだと思うんですよね。いや、単純にマイケル・ビーンの姿が観たいだけかもしれないんですけど、サラがカイルを愛し続けていることがよくわかる良いシーンだと思うのですよ。
余談ですが、サイバーダイン社のダイソンの同僚がロリポップキャンディをなめながらペプシを飲んでいるのはなかなか衝撃的というか、さすがアメリカ人という感じです。
ダイソンの名前はどうしても掃除機を思い出すんですが、この人の悲劇はちょっと後引く嫌な感じでしたね。