1993年にアメリカ合衆国アーカンソー州ウェスト・メンフィスで起きた殺人事件を基に描いた作品。
『ゾディアック』もそうだけど、未だ真相がはっきりしない事件なので、見終わってもすっきりしないというかもやっとしたものが残ります。
それでも、法廷劇は好きだし、十分面白かったのですよ。
最初から有罪ありきの判事や警察側の杜撰さにイラリとくるし、ある種、ヒステリックになっている大衆や、自己弁護しない容疑者の態度もイラリとくる。
でも、そんな中で真実に迫ろうとする調査員の姿が良かったですね。
そうそう、この映画、主役が弁護士ではなく、調査員というところがちょっと目新しいですね。
久しぶりに格好いいコリン・ファースを観た感じ。『シングルマン』のゲイ役は観ていてちょっと辛くて、コリン・ファースとはお別れかなーなんて思ってたんですが、持ち直した感じです。
近々公開される『キングスマン』もとても楽しみです。
メグ・ライアンに続く、ラブコメの女王リース・ウィザースプーンが今回はシリアル路線で、しかも母親役を演じる為か見事な洋なし体型になっておりました。
子供を殺された母親の悲嘆をよく演じていたと思います。
実際に子供の遺体なども映し出されるので、非常に痛々しいですね。
そういえば、この映画、デイン・デハーンも出演してるんですね。
若いのに目の下にクマがあってどっか荒んでる雰囲気があるんですよね、この俳優。
実際の『ウェスト・メンフィス3』について調べると、映画以上にいろいろ複雑で何がなんだかわからなくなってきますね。
実際、被害者の継父などが怪しかったりもするし、ボージャングルレストランに現れたアフリカ系アメリカ人の存在も不可解だし、複数犯なのか単独犯なのか、動機や目的が何だったのか、出来ればすっきり真相が明らかになるとよいのですが。
どちらにせよ、有名人をはじめ非常に注目を集めた不思議な事件ですね。