原題は『BIG HERO 6』って、もともとはマーベルコミックスであり、ガチのスーパーヒーローものらしい。エンドロール後のおまけにあの人が登場するあたりも完全にガチヒーローものだ。
日本では、泣ける、かわいいを前面に推した方が売れるということで、そこをクローズアップした広報戦略にミスリードされた人は多いのではないだろうか。
コピーライトなどを読んでも、若干詐欺の域にさえ感じる。
私なんか噂通り宣伝のミスリードっぷりがすごいなーと変なところで感心しちゃって、肝心の内容の方があまり入ってこなかった。
ガチのマーベルヒーローものが、ベイマックスに焦点をあててシーンを抽出することで、まったく別の印象の作品に仕立てちゃうんだからある意味勉強になるっていうか。
でも、ここにアップしているポスターみたいな、作品本来の姿に近い形で宣伝してたら日本じゃあまりヒットしなかったんじゃないかな。
こういうあざとい手法は好きじゃないが、実際日本人には効果があるんだから、商売としてはやりたくなるよね。
ところで日本人の泣き好きってなんなんだろう。泣く行為は笑うよりもストレス発散になるらしいので、それだけストレスたまってるってことなんかね?
この作品はこの作品でいわゆるマーベルヒーローもののひとつと思えばそれなりに面白いし、お金のかかった映像などは見応えあるし、悪くはないけど、もともとジュブナイル系がそれほど好きじゃないんで、そこそこ楽しんだレベル。
ちなみに『愛犬とごちそう』に関しては、犬の健康に悪そうなものを食べさせているという点に難色を示す人が多いようだが、まあ、食べ物はあくまで比喩的な意味だし、美味しそうに食べている犬の映像は見ていて気持ち良かったけど、ただ、反射的に犬の体に悪そうなものを与えているという嫌悪感は確かにわくね。
オチは犬も飼い主も肥満で病気になるのかなーとさえ思っちゃったしね。