何を隠そうワタクシ、憑きもの映画が好きなんですよ。
それ系の作品にはついつい惹かれがちです。
この作品は、オカルトとハードボイルドを合体させた異色作『エンゼルハート』系の映画かなーと思ったら、結構がっつりエクソシスト系でした。
これは実在する現役のニューヨーク市警察の警察官であり、霊能者であるラルフ・サーキの手記『エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル』を原作としているそうですが、映画を観る限り、
ほんまでっか?
かなり盛ってるやろう?
という感じであります。
おまけに映画を観る限り、この警察官の霊能力が微妙でして、どっちかと言えば神父の方が霊能力者並にパワフルです。
いや、この神父、いろいろ背徳行為が過ぎて、キャラ立ちまくりです。
結構薄気味悪いシーンがあるんですが、個人的にはこのあたりの描写にもうひと頑張り欲しい気がします。なんか怖くなりそうで怖くなりきれない歯がゆさみたいな。
でも、一番の見所である悪魔払いは、「存在・偽装・転換・声・衝突・追放」の6段階あって、実際のエクソシストの儀式がそうなのかどうかはともかく、こういうシステマティックな感じがとても面白かったです。
ところで『エクソシスト』もそうですが、どういう訳か、悪霊はイラクからやってくるようですね。
エリック・バナと言うと『ハルク』『ミュンヘン』あたりのイメージが大きいのですが、なんだか久しぶりに観た感じです。
年をとって精悍さに磨きがかかり格好良くなったように思います。
プロフィールにオーストラリアの俳優、コメディアンとありますが、コメディアンとしての彼は観たことがないのでイメージ出来ないですね。完全にシリアスなイメージしかありません。
一度コミカルな彼も観てみたいものです。