『ビッグ・バグズ・パニック』を観たら、なんだか見直したくなりました。
『ロボコップ』から『インビジブル』まで、予算が潤沢でポール・バーホーベンにはいい時代でしたね~。
別監督による続編も見ましたが、バグズのシーンは予算が削られるとこんなに残念な出来になるのだなーと痛感いたしました。
監督曰く、これは軍国主義のパロディと言うのですが、どうもパロディになりきれていないというか、明確に軍国主義を批判しているようには見えないですね。
途中に挿入されるプロパガンダが辛うじてパロディっぽい感じはいたしますが、最初は女目的だった主人公が軍隊に入りたくましい一人前の兵士になる様は、そこはかとなく格好よくもある訳ですよ。
ナチスっぽい軍服を登場させたり、なんか臭わせてはいるんだけど、あくまで臭う程度なんですね。
そのあたりの描き型の中途半端さは否めないのですが、もとの原作を考えればこのあたりが精一杯というところでしょうか。
いずれにせよ、こんだけお金をかけてバグズを描ききったところは素晴らしいというか、ここまでバグズを描いた映画は他に類を見ないので、やっぱり一見の価値はありますね~。